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【海外ドラマ】NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン7 全25話ネタバレ&まとめ

NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン7

CSチャンネル・スーパー!ドラマTVで人気の海外ドラマシリーズ「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」の過去シーズン再放送が始まったので NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン7 をまとめレビュー。

現行でシーズン14まで続いている長編人気作で、ボクも好きな作品ですが、あまりに長編すぎて過去シーズンを再チェックする気にならない方もおられるかと思いますので、各シーズンごとにネタバレ&まとめを書いてみます。

極力ボリュームを抑えてまとめていますが、なにせ23話分ありますので、文章もちょっと長めです。一気に読みきれない場合は、ぜひブックマークしてください。

NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班 シーズン7 登場人物

あらすじの前に、本シーズンで登場する主要人物をチェック。

リロイ・ジェスロ・ギブス

NCISの捜査チーム・リーダー。
堅物ではあるものの捜査能力はピカイチ。冷静で頼りがいのあるリーダー。
自身の過去はあまりかたらず謎多き男。ITや機械は苦手、好物はブラックコーヒー。実家は代々馬商人。

過去に3度の離婚歴あり。

演じているのは[actor][name]マーク・ハーモン[nname]([altname]Mark Harmon[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0001319/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597072.png”][aactor]

アンソニー・ディノッゾ

通称・トニー。
ボルティモア警察で麻薬捜査を経験した後にNCISに入局。
ギブスには軽く扱われてはいるものの捜査官としての能力は決して低くない。

軽率で女好き、終始おちゃらけた態度が印象的なムードメーカー。

演じているのは[actor][name]マイケル・ウェザリー[nname]([altname]Michael Weatherly[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0915762/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597074.png”][aactor]

ジヴァ・ダビード

元はイスラエル諜報特務局モサドから派遣された捜査官。所属は特殊工作部コメミウテで、暗殺、尋問、スパイ活動のスペシャリスト。
モサドから出向を命じられ正式にNCISメンバーになる。モサド局長のイーライ・ダヴィードを父に持つ。

過去シーズンではギブスを守るために実の兄・アリを射殺したことも。

演じているのは[actor][name]コート・デ・パブロ[nname]([altname]Cote de Pablo[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1580243/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/07/1501247139.jpg”][aactor]

ティモシー・ファラガット・マクギー

通称・マクギー。(トニーは「新米」アビーは「マクちゃん」などと呼ぶ)
MITで修士課程を卒業したエリート。重度のオタクでITに精通している。

演じているのは[actor][name]ショーン・マーレイ[nname]([altname]Sean Murray[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0615266/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597067-680×383.png”][aactor]

後続シーズンで「激ヤセ」が心配されるマクギー役のショーン・マーレイですが、本シーズンぐらいからその変調があらわれています…(といってもまだお腹ぽっこり体型ですが。。)

アビゲイル・シュート

通称・アビー。
NCISお抱えの科学分析官。ゴス好きで奇抜なファッションとは裏腹にその仕事ぶりは正確で優秀。

演じているのは[actor][name]ポーリー・ペレット[nname]([altname]Pauley Perrette[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0005306/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597059.jpg”][aactor]

ドナルド・マラード

通称・ダッキー。
ウンチクと昔話が大好きな検死官。ギブスとは古い仲。
仕事ぶりは正確で優秀、解剖中の遺体にしゃべりかける癖がある。

演じているのは[actor][name]デヴィッド・マッカラム[nname]([altname]David McCallum[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0564724/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493597070.png”][aactor]

ジミー・パーマー

ダッキーの助手検死官。

演じているのは[actor][name]ブライアン・ディーツェン[nname]([altname]Brian Dietzen[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1145177/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/05/1493759112-680×383.png”][aactor]

レオン・ヴァンス

NCISの局長。
シーズン5で殉職したシェパードの後任として着任。仕事に堅実が故に融通がきかずギブスとは衝突する場面も。

演じているのは[actor][name]ロッキー・キャロル[nname]([altname]Rocky Carroll[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm0140969/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/07/1501247130.jpg”][aactor]

第1話「ワイルドカード」原題:Truth or Consequences)

Coming soon …

第2話「過去との決別」原題:Reunion)

 

あらすじ&ネタバレ

トニーやマクギーの心配をよそに、ジヴァはイスラエルからアメリカに戻ってくることになる。
彼女はイスラエルで様々な思いを巡らせ、祖国に残る猶予を与えてくれたギブスに感謝し、信頼できる彼のチームに戻りたいと懇願する。
ギブスはバンス局長に話せ、とだけ伝えて捜査に向かってしまった。

いっぽうでジヴァが復帰すると決定する前に、彼女の代役として入局したフィルモアは早くも辞職届を提出していた。

海軍基地の居住地にて海兵のバチェラーパーティが開かれるが、ストリッパーが部屋についたときには2人の海兵と1人の民間人が殺されていたという。男たちは殺された後に髪をすべて剃られ丸坊主にされていた。
殺されたひとり・民間人のエリックの職場に赴くトニーとマクギーだが、エリックは人を踏みつけにするタイプの性格で、同僚たちは彼の死を喜んでいた。同僚のひとり・エレナはエリックが「何者かにつけられている」と悩んでいたことを明かす。

捜査の結果、3人の男が開いたバチェラー・パーティー(独身サヨナラパーティー)はそもそも嘘だったということが判明する。
さらに調べると他の被害者の海兵達も素行が悪かったことがわかる。マクギーはエリックを追っていたらしい男を追うが、現場にはすでにボルティモア警察のシェリー巡査が駆けつけていた。ギブス達はシェリーと共同で男を追い詰めようとするのだが、実は男など現場にはいなかった。
その男こそシェリー本人であり、彼はギブスたちのスキをついて逃走してしまう。

ジヴァはバンスの元にやってきて局への復帰を申し出るが、モサドとの関係を気にするバンスは彼女の心理状態を不安視し「心理的検査にパスしたら考える」と伝える。ジヴァは促されるままに検査を受ける。
トニーとジヴァはお互い思うところがあり、ぎこちない会話をするほかなかった。アビーは、ジヴァがリフキン殺しでトニーを疑っていることを一喝し、それでいて彼女との再会を喜ぶ。

ジヴァはトニーを疑ったことを彼に謝罪し、自身を救ってくれたことを感謝し頬にキスする。

捜査の結果シェリーは被害者3人と同級生であり、過去に痛烈なイジメを受けていた。シェリーは3人に復讐を果たし、自分がされたように彼らの髪を剃り落としたらしかった。
マクギーはシェリーの居場所を特定するが、それに先んじてシェリーは自らNCISに連絡を入れてくる。「自身は無罪だ」と主張して。
シェリーに呼び出されるままNCISの面々は待ち合わせ場所にやってくるが、シェリーを乗せた車は暴走して壁に衝突する。ギブスが駆け寄るとシェリーは既に腹を撃たれて死んでいた。シェリーが証言していたとおり、彼は誰かにハメられたらしい。

シェリーの遺体からは特有の香りのコロンが検出され、その香りがストリッパーを派遣した元締めの愛用品と同じだと気づくギブス。
問い詰めると元締めは海兵から不正に軍用輸送機を手に入れようとしていた、しかしその不正は認めても殺人は認めない。アビーはシェリーを殺した銃が19世紀製のアンティークであることを突き止める。
NCISはエリックの職場がオークションハウスであったことから彼の同僚・エレナが犯人だと気づくのだった。

ジヴァは検査を通り、バンスは彼女の復帰を認める書類をギブスに渡す。
ギブスは彼女を復帰させるかを迷うが、ギブスのことを「第2の父」と仰ぐジヴァの懇願を聴き復帰を認める。翌朝彼女の復帰を知ったトニーとマクギーは何事もないかのように振る舞いながら嬉しそうな表情を浮かべるのだった。

見どころ:

エレナ役にはドラマ「グレイズ・アナトミー」などに出演していた[actor][name]サラ・アッタバック[nname]([altname]Sarah Utterback[aaltname])[sameus urls=”http://www.imdb.com/name/nm1925959/”][image urls=”https://motetai.club/wdps/wp-content/uploads/2017/07/1500546155.jpg”][aactor]が客演。

第3話「疑惑の目」原題:The Inside Man)

 

あらすじ&ネタバレ

ジヴァはNCISに復帰したものの現場に出向くことはまだできず、デスクワークを命じられる。ダッキーは彼女のぎこちなさを心配するのだが。。。
いっぽうマクギーはNCISのポリグラフ(嘘発見)検査に落ち再試験を要請され不安にかられる。

NCISの不正を暴こうとしていたブロガー マット・バーンズが工事現場で転落死する。
ギブスのチームは担当している事件との関連を疑い現場に向かうが、先に捜査を始めていたDC警察は「NCISが不正隠蔽のために口封じしたのでは?」とギブスたちに疑いの目を向ける。

NICSは事件の真相追求と疑惑の払拭のため、バーンズが追っていた不正の真相を調査しだす。
トニー怨恨の線を疑いバーンズが過去に記事を掻き立てた人物に聞き込みをするが、DC警察のスポーテリとハンリは妨害する。

バーンズの追っていた不正=「事故死した海兵 アーネットのインサイダー取引」について調査すると、海兵と交際していたらしい女性海兵・サマーズの存在が浮上する。ギブスは彼女を尋問で締め上げ、バーンズがアーネットの不正取引の証拠を掴んだらしい、と睨みをつけるのだが、DC警察・スポーテリは令状をもってNCISに現れ証拠を根こそぎ持っていってしまう。

いっぽうトニーはアーネットの不正取引に関わっているらしい人物 サットンを調査するが、怪しいところはなく事件との関連性も不明だった。
証拠を根こそぎ持っていかれたことから、アビーとダッキーは死んだアーネットの遺体を調べようと掘り起こすのだが、棺の中に彼の遺体はなかった。

捜査に行き詰ったNCIS、トニーとマクギーは警察に押収された証拠品の「被害者の車」を調べるため、車の回収場へと潜入するが警備犬に襲われ不審侵入者として捕まってしまう。しかしマクギーは捕まる前に、車のナビのデータをアビーに送信。ナビの履歴からバーンズがアーネットの遺体を盗み出していたことが判明する。

サットンの関連性だけが不明のままだったが、マクギーが真相を導き出す。
インサイダー取引がバレないようにするため、アーネットは通勤列車の中で出会ったまったくの他人サットンと手を組んだ。金は山分けの予定だったがアーネットは不幸にも事故死。サットンは金を独り占めできることになるがバーンズが不正を追っていたため彼を殺し、さらに彼の車をつかってアーネットの遺体を盗み遺棄したのだった。

いっぽうマクギーのポリグラフを担当する捜査官グレイディはマクギーに対し、女性として興味津々。
実はポリグラフの再審査要請されたのも彼女がマクギーに会いたいがためだったのだ。。。

晴れて事件は解決DC警察からの疑いも払拭する。デスクワークして過ごしたジヴァはギブスに正式に捜査官復帰を申し入れるのだが。。。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタはヒッチコックの「見知らぬ乗客」(1951年作)。

ハンリ刑事を演じていたのはケリー・オーバートン(Kelly Overton)。ドラマ「トゥルーブラッド」シリーズや「ヴァン・ヘルシング」シリーズ、日本のゲームの実写化映画「TEKKEN 鉄拳」などに出演。

サマーズを演じていたのはエリン・カーヒル(Erin Cahill)。米国特撮の『パワーレンジャー』シリーズのほか、スピンオフ「NCIS:LA」では別の役柄で出演。

脇役ですがマクギーのポリグラフを担当した捜査官グレイディを演じていたのはジャッキー・ギアリー(Jackie Geary)。近年ではドラマ「殺人を無罪にする方法」や「12モンキーズ」に出演。グレイディは後続シーズンにも登場予定。

第4話「海に消えた真実」原題:Good Cop, Bad Cop)

あらすじ&ネタバレ

インド洋タンザニア沖で漁船の網にかかった海兵 ダニエル・クライヤーの遺体が見つかる。
現地の捜査官・ダナムの情報によれば、脱走兵とされていたクライヤーは沈没した貨物船「ダモクレス」(シーズン6でジヴァが乗っていた船)に登場したらしい。その船がモサドと関係があったことからギブスとバンス局長は、モサド長官であるジヴァの父親が何か知っていると睨む。

いっぽうジヴァは正式な再雇用を待ち望んでおり、マクギーの協力を得て採用新星の結果を盗み見る。すると不採用となった通知を発見し憤慨する。バンスはジヴァの心理テスト結果に疑問があるとして聴取を行う。
バンスはダモクレスについて知っている情報を聞き出そうとするのだが、ジヴァはNCISに属したいと希望しつつも、モサドの内部情報については漏らさないという姿勢を貫く。

沈没したダモクレス号は引き上げられるが、そこからは乗組員全員の他殺体が発見される。

ジヴァはダモクレス乗組員殺害の重要参考人としてバンスから尋問を受けることになってしまう。ジヴァはモサドのマラキ・ベン=ギドンと共にダモクレスに乗船、その際に乗船を取り次いだのが「シャレフ」と名乗っていたダニエル・クライヤーだったという。その話を聴いたバンスはジヴァへの疑いの目を深めるが、そこへNCISにベン=ギドンがやってくる。
疑いの目をかけられたジヴァを助けにやってきたのだ。

バンスはベン=ギドンからも事情をきくことになる。
それによればギドンとジヴァはモサドの任務で乗船したが、クライヤーが任務の邪魔になると判断し始末しようとしたがそれに先んじて怪しんだ乗組員たちがジヴァ達を攻撃。緊急事態となったふたりは「乗組員全員の抹殺」を遂行した。クライヤーも含めて。

真実を知ったバンスは「元海兵を殺したジヴァを正式に雇うことはできない」と語る。
ギブスたちチームはなんとかジヴァの嫌疑を晴らそうと奮闘。ダッキーの検死、アビーの鑑識によって「クライヤーを死なせたのはジヴァではなくギドンの弾だった」ことが判明する。
さらにギドンはジヴァの父親からの命令で「ジヴァに海兵殺しの罪をきせNCISに採用されない様にする」ために画策したのだった。

ギドンはジヴァに謝罪しNCISを去る。父親の行動に失望したジヴァは肩を落とすが、ギブスは彼女の事情を察し同情する。

バンスはギブスと同じく、ジヴァの父親・イーライに軽蔑を感じつつも局長という立場柄、この事案を穏便に収めジヴァの正式再雇用の許可を出す。
デスクに戻ったギブスは「仕事しろ新米」とジヴァに採用通知を渡しジヴァはにんまり微笑むのだった。。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタは「エイリアン1」(1979年作)。

ダナム役には「ギルモア・ガールズ」シリーズに出演しているトッド・ロー(Todd Lowe)が客演。ダナムは今後のシーズンでも登場予定です。

クライヤー役にはドラマ「SUITS/スーツ」「ER -緊急救命室-」やスピンオフの「NCIS:LA」でサバティーノ役を演じているエリク・パラディーノ(Erik Palladino)が客演。

ベン=ギドン役には近年「プリズンブレイク シーズン5」でクロス役を演じていたトジ・ラミーニ(T.J. Ramini)が客演。

第5話「イタズラ王の死」原題:Code of Conduct)

あらすじ&ネタバレ

ハロウィンシーズン、海兵総長・コービーが車で排ガス自殺しているのを付近の住民が発見する。
しかしダッキーは彼の遺体の状態から、それが一酸化炭素中毒によるものではないと判断し「殺された後に自殺を偽装された」と結論付ける。

さらに遺体は異様に低温で硬直し、動かそうとするとパキパキと音を立てる。体内がなんらかの薬品で凍結させられていた。ダッキーの検死の結果、コービーは液体窒素を飲まされ体内から氷漬けにされてしまっていた。

住民の話では被害者は「イタズラ」好きで知られ、それを迷惑がっていたご近所さんもいた様子。被害者の家を調べると何者かと争ったあとが発見される。
トニーはコービーの妻子の犯行を疑いNCISで事情聴取をするが、ふたりの失意ぶりを目の当たりにするが、妻が過去に海兵と3回も結婚しており全員殉職していることから妻の犯行を疑う。

アビーは遺体を発見した住民が撮っていたホームビデオの映像から海兵の車らしき物陰を特定。さらに被害者の体内状況から、以前より何者かに毒を盛られていたらしいことが判明する。
死亡前に従軍していたときから毒を盛られていたことから、海兵仲間の犯行を疑ったギブスは同僚のデヴィッド・シンガーを聴取する。

捜査を勧めると、被害者はそのイタズラ好きな性格から同僚達から嫌われリンチを受けていたらしい事が判明。
コービーの上官が隠し事をしていることを突き止めたギブスは彼を捕まえて尋問する。すると上官は語りだす。戦地でもおちゃらけたコービーのせいで部隊は窮地に陥る、上官は他の隊員の手前見せしめにリンチと致死量に至らない毒をもって体調を崩させ「お灸を据えようとした」だけだという。
被害者の遺体に残された痕跡の理由はそういうことだったのだ。しかし上官には被害者死亡時のアリバイがあった。

捜査をすすめたトニーはシンガーとコービーの妻が不倫関係にあることを突き止める。彼が妻の犯行をかばおうとしているのだと、したり顔で推論をまくし立てるトニー。妻の犯行を確信したトニーは彼女を逮捕しようとするが、ギリギリでギブスが止める。
思い立ったようにギブスは証拠を洗い直す。

結果、導き出された犯人は被害者の娘・レイチェルだった。
レイチェルはコービーの妻の前夫の娘であり、夫妻のどちらとも血縁はなかった。さらに前夫の遺産は信託財産となっていたため夫妻が死ねば予定よりも早く多額の遺産が彼女の元に転がり込むことになっていた。それを狙ったレイチェルは血のつながりのない養父母を殺し、ハメようと考えたのだった。

今回トニーは、モサドから正式にNCIS入りしたジヴァを「新米」呼ばわりしてこき使っていたが、ジヴァはその仕返しにハロウィーンのイタズラとして彼に青い塗料入りの飲み物をふるまう。(そしてそれに気付かないトニー笑)

見どころ:

ギブスが珍しくチームメンバーに飲み物を振る舞うシーンが登場(でもほんの一瞬。笑)

シンガーを演じていたのはブライアン・パトリック・ウェイド(Brian Patrick Wade)。近年ではドラマ「エージェント・オブ・シールド」でクリール役を演じていました。

第6話「アウトロー」原題:Outlaws and In-Laws)

Coming soon …

第7話「因縁の対決」原題:Endgame)

あらすじ&ネタバレ

マクギーはチームのお使いでコーヒーを買いに出かけ、店で魅力的な女性・アマンダと出会う。

いっぽうでチームは海軍公園に留められた車のそばで見つかった医者の射殺遺体を捜査に出かける。車には手術危惧が散乱し、何らかの医療行為が行われた後のようだった。
現場に普段は姿を表さないバンス局長が現れ、一同は驚く。どうやら今回の事件の手口が過去の事件と酷似していることからバンスは関連性を疑っているという。容疑者は北朝鮮女性工作員のリー・ワン・カイ。バンスは20年近く彼女を追っているらしかった。

チームは被害者の医師がかつてセクハラで訴えられていたことをしり、トニーとマクギーはセクハラ被害の女性をたずねる。すると女性は医師本人だと勘違いし猟銃を手に襲い掛かってくる。ふたりは医師が死んだことを告げ同行を求める。
連行されるがギブスは尋問もせず「彼女は犯人ではない」と釈放をきめる。
いっぽうでバンスは依然カイの関与を疑う、ギブスはその理由を訪ねると、かつてバンスは従軍時にカイに殺されかけ同僚を目の前で殺されたのだという。

ダッキーの検死とアビーの鑑識から、医師の遺体からはカイの血液が検出される。奇しくもバンスの読みは正しかったのだ。

そのころカイは堂々とバンスの自宅へと電話をかけてくる。
バンスは電話を引き伸ばし知らせを受けたマクギーは発信場所を探知。カイはバンスの家の目の前から電話をかけていたのだ。バンスは妻のジャッキーが狙われると危惧し家を飛び出すがカイは何も手を出さずにその場を走り去っていった。

ギブスはカイの狙いがバンスだと考え警護をつけようとするがバンスも家族も「逃げない」という頑固な姿勢を崩さない。
ギブスは、カイと対面したことがあるダナム捜査官の協力を仰ぎカイの情報を聞き、それによれば北朝鮮の少女訓練の士官パクがワシントンDCに来ているという情報を得る。
ギブスがそれをバンスに報告したのと時を同じくしてパクが何者かに狙撃されたと報道が出る。北朝鮮政府は「カイは既に政府工作員をクビになっておりパク暗殺はあくまでカイの独断である」とNCISに連絡が入る。バンスが帰路につくと「パクが病院で死んだ」という知らせが入る。

マクギーはアマンダと良い関係になるが、それを聞きつけたトニーは嫉妬。アビーはマクギーの新たな恋路を祝福するものの、微妙な感情を隠せない。
NCISのオフィスに遊びにやってきたアマンダ、マクギーは自分の勤め先を教えていないにも関わらずアマンダがやって来れたことを疑問に感じる。明くる朝そのことをアマンダに問いただすと、表情を豹変させたアマンダは銃を取り出し「カイはどこ?」とマクギーに訪ねる。
次の瞬間アマンダは何者かによって狙撃され絶命する。アマンダを抱きかかえたマクギーは走り去るカイの姿を目に止める。

NCISの捜査の結果、アマンダはフリーの工作員で北朝鮮に雇われカイを追っていた。国を追われたカイがアメリカに寝返り情報を漏らさないように消そうとしていたのだ。結果的にカイがマクギーを救ったのだ。
ギブスはカイの昔の写真をみて、彼女が「自分を工作員に仕立て上げた」パクやそれに加担した医師に復讐しているのだと考える。

バンスが家に帰るとジャッキーと共に銃を持ったカイが姿を現す。
バンスはカイが復讐のために行動しているのだと察し、「これ以上生きたくない」と伝えバンスに自分を殺してくれるよう求める。工作員として自分を殺して生きてきたカイだが、(敵討ちのためとはいえ)ずっと自分のことを忘れずに追い続けてくれたバンスに恩義を感じているカイは彼に引導を引いてもらおうとしたのだ。
バンスは躊躇するが、ジャッキーがスキをついて発砲。カイは銃弾に倒れる。絶命したカイを複雑な表情で見つめるバンスだった。。。

見どころ:

スピンオフの「NCIS:LA」のS1 EP5とのコラボエピソード。「NCIS:LA」の方でもバンスやアビー、リーが登場しています。

第4話に引き続いてダナムが再登場。

カイ役にはドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「ARROW」やマーベル映画「X-MEN2」でレディー・デスストライク役を演じていたケリー・ヒュー(Kelly Hu)が客演。

第8話「アナログ捜査」原題:Power Down)

 

あらすじ&ネタバレ

インターネットプロバイダ企業のスウィフトキャスト社がテロリストによって襲撃される。テロリストたちの目的は不明なまま、なんらかの装置を使ってネットワークや送電網に障害を起こしてしまう。

大規模な停電に見舞われたDC一帯、NCISのオフィスも例外ではなかった。
マクギーとジヴァはエレベーターの中に閉じ込められレスキューを待つも、翌朝になってもなかなか救助が進まない。トニーは閉じ込められたふたりを嘲笑する。
トニーの調べによれば昨夜、付近の変電所が爆破され送電障害が起きているのだと言う。

なんとかエレベーターから救い出されたふたりとともにチームはスウィフトキャスト社へと向かう。
件の企業ビル内では女性海軍士官 エマ・パクストンの遺体が見つかる。例の襲撃事件の最中死んだらしく、彼女は襲撃犯に加担していたらしいのだ。
襲撃犯達はビル内のセキュリティの高いシステム中枢部を狙っていたが、停電が起きたことが災いしセキュリティを突破してしまっていた。NCISは停電は「偶然」起きたのではなく、彼らが侵入のために故意に引き起こしたものだと推測する。

捜査を進めようにも停電の影響であらゆるPCが使えない。デジカメの給電もままならず、ポラロイドカメラを使って現場撮影を行う一同。「アナログ捜査」を行うハメになる。
自販機も動かずアビーも愛飲の「カフパウ」が飲めずにイラつく。

NCISはエマがテロの一味だと疑い彼女の夫を聴取するが、夫は妻の潔白を主張する。
いっぽうで襲撃されたビル内では爆弾が設置されたわけでもなく、何かが盗まれた痕跡もみつからなかった。ダッキーの検死ではエマは仲間の襲撃犯に殺されたらしいことが判明。
アビーは人力の鑑識で現場から逃走したらしい車の車種を特定。チームは放置車両情報から犯人のものらしい武装コンテナを発見。なかには物々しい武器やコンピューターが搭載され、偽造IDも見つかる。エマは何か「裏の作戦」に加担していたのでは?と考えられた。

彼女の過去の記録映像を精査した結果、ストーカーらしき人物・グレアムがいたことが判明。グレアムは過去に銃の密売や重罪に関わっている要注意人物らしかった。
チームはグレアムの家に向かうが既にグレアムと襲撃犯達は打ち合いの末に死んでいた。その場に現れたのはNSA(国家前保証曲)のサラ・レズニックだった。彼女はエマとコンビを組んで潜入極秘任務にあたっていたのだという。

二人は任務遂行のためにさまざまな諜報機関の網膜認証をパスできる「目」を持っていたが、それが襲撃犯たちにバレて無理やり利用されたのでは?とサラは考えていた。
エマの元からはスウィフトキャスト社内部のものとすり替えられたサーバーが発見される。停電の間にサーバーのすり替えが行われ、大規模なネットワーク犯罪が画策されていた様子。エマが諜報活動で世界中を回る間に悪に手を染めるようになったのか、と考えたチームだが、アビーの鑑識結果はそれを否定する。

エマは襲撃犯たちに利用されること危惧して血管拡張剤を飲み網膜認証をパスできないよう策を講じた(目の欠陥が膨張して認証がパスできなくなる)。つまりエマは襲撃に加担したわけではなく阻止しようとしていたのだった。
真犯人はスウィフトキャストの警備員として潜入していたロシアの諜報部員だった。彼はエマの「目」の利用価値を知って作戦を企てたのだった。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタは「ドラグネット 正義一直線」「ロード・オブ・ウォー」「ボーン・アイデンティティー」、ドラマ「刑事コジャック」「刑事バレッタ」「HAWAII FIVE-O」。さらにマクギーのクチからはドラマ「ドクター・フー」ネタ、アビーのクチからは「マクガイバー」ネタが飛び出す。

第9話「隠されたSOS」原題:Child’s Play)

Coming soon …

第10話「それぞれの祈り」原題:Faith)

あらすじ&ネタバレ

クリスマスシーズン、ギブスの元には疎遠の父親・ジャクソンがクリスマスを共にすごそうと訪ねてくる。

いっぽう真冬の雪の中、公園で下着姿の元海兵の遺体が発見される。
海兵は経験な牧師の息子だったのだが、彼の遺体の下にはイスラム式祈祷に使われる絨毯が敷かれていた。彼はムスリム式の祈りの最中に殺されたらしい。牧師の息子がキリスト教からイスラム教へと改宗したらしい。
ダッキーの検死によれば祈りを中断したような痕跡があったことから、顔見知りの相手に背後から襲われた可能性が示唆される。

被害者と同じくムスリムの海兵・エルサイードに聴取したギブス。すると海兵のなかではムスリムに対しての偏見が根強く、同僚のティベンスという海兵と被害者が険悪だったという情報を得る。
ティベンスに事情を聞こうと荒くれ者のたまり場にやってきたトニーとジヴァだが、喧嘩をふっかけられたジヴァが手荒に応対しトニーは困り顔。
連行したティベンスを尋問すると、何者かが被害者を除隊に追い込もうとしていたという情報を得る。しかしその連絡は匿名で正体はつかめなかった。海外からの送金によって海兵達を操ろうとしている何者かが暗躍している様子。インターポール(フランスの諜報機関)も捜査に乗り出す。

アビーは友人であり、同じく政府の分析官であるキャロル・ウィルソンの悩みを聞く。彼女の甥っ子が駆逐艦勤務の母親と会いたがっていることからテレビ電話通信をできないか、と相談を受けたのだ。アビーはマクギーに懇願し甥っ子の願いを叶えてあげようとする。

ギブスの家に滞在していたジャクソンはボヤ騒ぎを起こす。ギブスは心配して駆けつけるが、長いこと疎遠だったふたりは会話がうまく噛み合わず言い争いになってしまう。
ギブスはジャクソンの認知症を疑いダッキーにそれとなく診断を依頼するが、その症状は認められなかった。ダッキーによればジャクソンには何か精神的な問題を抱えているのでは?と語る。

インターポールが送金元の情報を突き止めると、その人物は被害者の父親であり牧師でもあるジョージ・エリスだった。
ギブスとトニーが問い詰めると、ジョージは息子にイスラム信仰をやめさせるために同僚たちを買収しようとしたのだった。しかし息子を殺害しようとしたわけではない、と犯行は否定する。
そんななか、エルサイードの元には彼を殺すと脅す脅迫状が届く。

アビーの鑑識の結果、被害者を撲殺したのは「ラクロスのスティック」によるものだと判明。奇しくも被害者の弟・パトリックがラクロス部員だった。
ギブスたちが問い詰める、パトリックはイスラムに回収した兄によって家族が貶められたと感じ、兄を殺したことを白状する。

ギブスがジャクソンに話を聞くと、彼は住んでいた地域で強盗に遭遇し周りの人を守るために犯人を猟銃で殺したのだという話を聞かされる。
従軍経験もあったジャクソンだが人を撃ち殺したことにショックを受けたジャクソンはそのことにずっと苦しんでいたらしかった。息子に話を聞いてもらったことでジャクソンの表情は少しだけ和らぐ。

トニーはNCISの人事部員で偏屈者のデロレスにクリスマスプレゼントを渡すことになる。文句を言われることを恐れて及び腰のトニーだったがトニーなりに考えて選んだプレゼントを目にしたデロレスは満面の笑みを浮かべる。
いっぽうキャロルの依頼をうけたマクギーは権限をフルに濫用して甥っ子・フィッシャーの願いを叶える。駆逐艦とテレビ電話をつないで、フィッシャーと母親の会話をとりもってあげるのだった。

見どころ:

今回、アビーのラボでは珍しく “まともな” クリスマスソングがBGMとして流れる。

ギブスの父親・ジャクソン役には名作「ボディガード」や「クリフハンガー」にも出演していたラルフ・ウェイト(Ralph Waite)が客演。近年の作品ではドラマ「BONES」でブースの父親役も演じています。

キャロル・ウィルソン役にはリブート版ドラマ「マクガイバー」に出演しているメレディス・イートン(Meredith Eaton)が客演。キャロルは後続シーズンやスピンオフの「NCIS:ニューオリンズ」にも登場します。

エルサイードを演じていたのはドラマ「クローサー」「メジャークライムス」シリーズでガブリエル役を演じているコリー・レイノルズ(Corey Reynolds)が客演。

第11話「空駆ける夢」原題:Ignition)

あらすじ&ネタバレ

山中の火災跡から海軍のテストパイロットの遺体が見つかる。
身体の半分は焼け焦げていたが、もう半分は燃え残り、片腕も吹き飛んでいた。マクギーの見立てではジェットパックの試運転中に事故死したのだと思われた。

トニーとジヴァは被害者の同僚シェリダンに話を聴く。それによれば被害者がは副業でジェットパックの試運転を行っていたらしいことを突き止める。
いっぽうで検死からは被害者が毒をもられていたらしいことも判明する。

トニーとジヴァは被害者の副業先であるティルマンエア社に向かうが、その道中怪しい車に尾けられていることにジヴァが気づく。ジヴァは停車させたあと、つけてきた車にこっそりと近づき運転手の顔写真を撮ることに成功する。
ティルマンエアのCEO ヴィクター・ティルマンは事件への関与を否定するが、被害者が事故に巻き込まれたジェットパックはティルマンエア社のものではないらしかった。

マクギーはヴィクターと離婚した妻でティルマンエアの元会計士のヴァネッサが被害者に金を払っていた証拠を突き止める。
どうやらヴィクターと離婚したヴァネッサはティルマンエアのライバル社を立ち上げ同種のジェットパックを開発し、同じテストパイロットに試運転を依頼していたらしい。
ヴィクターの尋問が行われるなか、彼の弁護士 アリソン・ハートが現れ尋問を中断させてしまう。見かねたギブスが仲裁に入るが、ハートは高圧的な態度を崩さずギブスの強行的な捜査姿勢に苦言を呈する。

ギブス達はヴァネッサの聴取にやってくるが、彼女はヴィクターと離婚に至った理由を滾々と訴える。同じテストパイロットを雇ったことを、ライバル企業の情報を盗むためだと睨んだギブス。話を聴こうとしたところでまたもやアリソンが登場し聴取を妨害する。
ギブスは不快感を露わにする。

ダッキーは更に検死をすすめ、被害者はジェットパックで飛行するより以前に死亡しており、死体にジェットパックを着させて飛行させたのでは?と考える。

ヴィクターとヴァネッサ2人の弁護を引き受けたアリソン、ギブスは3人を前に元夫婦の感情を煽ってみせる。しかし聴取で得られた情報から二人のどちらもアリバイがあり犯人ではなさそうだった。ギブスは二人を解放しアリソンともこれでおさらば、と胸をなでおろすが、アリソンは「貴方が次に何をやらかすか見張り続ける」と警告する。

マクギーはジェットパックの残骸を精査し、それを作ったのがヴィクターでもヴァネッサでもなく被害者本人であったと推測する。テストパイロットの技術と科学者としての知識も持っていた被害者は二社からの試運転を請負い技術を盗んで試作品を自作したのだった。
NCISは同僚のシェリダンを犯人と見立てて捜査するが、実はそれはブラフ。彼の上司であるパウエルが真犯人だと睨んでいた。シェリダンの聴取にやってきたことを知ったパウエルは慌てて証拠隠蔽に動き出す。NCISはパウエル逮捕に向かうが彼は試作品のジェットパックを使い空を飛んで逃走する。
マクギーが妨害電波装置を使ってジェットパックの捜査を奪い、パウエルは逮捕される。

ジヴァはつけてきた人物の顔写真から身元を特定、メリーランドの公認会計士だった。

ギブスはアリソンが二人の弁護を無償で受けていたことから、彼女が何か理由があってNCISに近づいたのだと推測。
調査すると、アリソンはかつてNCISが逮捕したベル大佐(第9話参照)の側近らしかった。ベルが何らかの狙いで送り込んできたらしいのだが…。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタは「やぶれかぶれ一発勝負!!」(1985年作)と「荒野の用心棒」(1964年作)。

ヴィクター役には数々のドラマに多数客演しているマルクス・ギアマッティ(Marcus Giamatti)が客演。極近年の作品ではドラマ「シカゴ P.D.」の最新シーズンに出演。

アリソン役には「24」「HEROES」「コバート・アフェア」などに出演していたレナ・ソファー(Rena Sofer)が客演。アリソンは今後のシーズンにも登場します。

シェリダン役にはドラマ「シカゴファイア」「シカゴメッド」などに出演しているジェフ・ヘフナー(Jeff Hephner)が客演。

ヴァネッサ役にはドラマ「デビアスなメイドたち」「グリム」などに出演していたメリンダ・ページ・ハミルトン(Melinda Page Hamilton)が客演。

第12話「親子の絆」原題:Flesh and Blood)

あらすじ&ネタバレ

海軍基地の飛行訓練上で車が爆発し死亡者が出る。
サウジアラビアの王族・アルワーン王子はアメリカに入国し海軍の飛行訓練に参加していたらしいのだが、その送迎車が爆破されボディーガードが死亡したのだ。王子の訓練を担当する海兵達は横暴な王子の態度に愛想をつかせている、といった様子だった。
王子はアメリカ海軍の指導の元パイロット免許を取得しようとしており、暗殺未遂も日常茶飯事で、意に返していない様子。

NCISは王子が免許取得し帰国するまで護衛を担当することになる。いっぽうでサウジアラビア国内では「自由の戦士」という革命軍がこの事件への関与を示す声明が出ていた。

そんななか、NCISにはトニーの父親 ディノッゾ・シニアが現れる。
父親と同名であるトニーは銀行手続きでトラブルに見舞われ、それを解決するためシニアが駆けつけたらしいのだ。商人であるシニアはかつてサウジと貿易したことがあり、NCISが王子の警護につくことになったことに驚く。

NCISは王子の滞在するホテルで警護に当たるが、王子の兄で大使館員のアブダラは弟の奔放さに嫌気が差している様子。さらに王子は自身の警護に紅一点のジヴァを指名する。

そんななか、NSAはテロ予告と思われる通信を傍受。NCISメンバーは慌ててホテル近くのビルへと駆けつける。すると底にいたのはトニーの父・シニアだった。
ギブスはシニア丁寧に挨拶した上で聴取を行う。王子警護の話を聴いたシニアは商業のためにサウジの商人とメールをしたのだが、それがNSAの監視に引っかかったのだ。シニアは王子の米国渡航と暗殺未遂が商売のネタになると悪知恵を働かせたらしい。
シニアが直接、暗殺には関わりがないとわかったギブスはトニーに「オヤジさんを近づけるな」と警告する。しかしその一方で、シニアが「何かを隠している」とギブスは睨んでいた。

バンス局長はMI6と連絡を取り件の「自由の戦士」が事件に関与していない(声明はただのブラフ)ことを確認。事件はテロリストによる犯行ではないらしい。

翌日、応じ滞在中のホテルには王子の父親・オマールがやってくる。貿易で顔見知りのシニアはちゃっかりオマールと談笑を楽しむ。ギブスはトニーに言いつけたにも関わらずシニアが接触していることに立腹。
ギブスはシニアを直々に呼び出す。トニーのことを「あれほどの部下はいない」と褒めた上で、トニーと疎遠だったシニアを責める。シニアは親子関係に口出しされたことに不快感を示すが、ギブスは自分が娘を亡くしたことを明かした上で「息子さんと話し合え」と諭す。しかしシニアは硬い表情をギブスに向けるだけだった。。。

アビーの鑑識の結果、車に爆弾を仕掛けたのは死亡したボディーガード本人だったことが判明する。本来爆発させる時ではないところで誤作動がおこりボディーガードは死んでしまったらしかった。
そのボディーガードを王子につけたのは兄のアブダラであった、つまりアブダラがボディーガードをつかって弟を殺そうとしたのだ。道楽に興じ続ける弟を恥だと考えた故の行為だった。

ギブスはアブダラを聴取しようとするが、父親のオマールがしゃしゃり出てきてアブダラを庇う。さらに大使館員であるアブダラは外交特権によって守られお咎めなく帰国してしまうのだった。

いっぽうでトニーは、疎遠だったシニアが急に現れた理由に察しを付ける。かつては商業人として成功を納めたシニアだったが近年は蓄えも底をつき、身の丈に合わない生活に困窮していたらしい。トニーにそのことを告白しにきたらしかったのだが、かつての貿易相手が事件に巻き込まれていると知り、商売のチャンスだと考え欲をかいたのだ。トニーはそのことをギブスに相談し、シニアと「決着」をつけると告げる。

しかしトニーはシニアが立つ際に何も言い出すことが出来ず、シニアもまたトニーに本音を告げることが出来ないままに別れるのだった。。。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタは「フラッシュバック」(2008年作)。

ディノッゾ・シニア役には映画「オースティン・パワーズ」シリーズで有名なロバート・ワグナー(Robert Wagner)が客演。シニアは後続シーズンにもたびたび登場します。

第13話「上空の攻防」原題:Jet Lag)

あらすじ&ネタバレ

トニーとジヴァは、フランス大使館へ「とある証人」に聴取するためにパリへと出張に出かける。トニーはひとときのフランス滞在を大いに楽しんでいる様子。
ふたりは国防費詐欺事件の重要証人であり内部告発者であるノーラ・ウィリアムスをアメリカへと連れ帰るため飛行機に案内する。

いっぽう、アメリカでは海兵・パーソンズが自宅の風呂場で死亡しているのを家政婦が発見される。NCISはトニーとジヴァ抜きで捜査にあたることになる。
海兵は何者かによって殺されバスタブに遺棄、猫のトイレ用の砂をかけられ腐敗臭を抑えられていたことから犯人は遺体の発見を遅らせようとしていたらしい。

部屋からは頑丈な金庫が見つかり、中には未解決の殺人事件の調査報告書が保管されており、それによれば死んだパーソンズは副業として「暗殺業」を営んでいたらしい。新たな依頼も届いていた様子で、次のターゲットは「ノーラ・ウィリアムス」。まさにトニーたちが警護している女性だった。

ノーラは船舶企業・ベリンジャーに勤めており、ベリンジャーは海軍の船の修繕管理などを請け負っていたがいっぽうで海軍に対し多額の水増し請求をを行っていた。
ノーラはそれに気づき内部告発することを決めたが、証拠書類は社長によって破棄され、ノーラの証言だけが裁判の頼みの綱。故にノーラは命を狙われる存在となっていた。

ダッキーの検死によればパーソンズは首を折られていた、しかもかなり正確に一撃で死に至らしめた様子。つまりパーソンズを殺したのもプロの殺し屋らしかった。
アビーの鑑識ではパーソンズの電話履歴から、とある人物の関与が浮上する。

その人物は要人の間で「愛人」業を営み、いっぽうで情報を取り持ち暗躍する人物「ホリー・スノウ」だった。
ホリーはギブスの聴取を受け、パーソンズに殺しを依頼したことを認めるが、「自分は仲介するだけ」だと弁解する。無論それでは納得しないギブス、スノーは真犯人の口座番号を教える代わりに司法取引を持ちかける。
「(取引するなら)急いだほうがいい」と忠告するその理由は…パーソンズ同様に「ノーラ殺し」を多数の殺し屋に依頼しており、彼らはお互いを殺し合って報酬を我が物にせんと競っているというのだ。。。

事情を聴いたジヴァとトニーは上空の機内で警戒を強める。ジヴァは航空警察のアーサー・ニーリーと共に機内の乗客に目を光らせる。
いっぽうマクギーもトニー達の乗っている飛行機の乗客リストを精査し、ひとりだけ怪しい人物を特定。それは航空警察のアーサーだった。アーサーは登場直前に登場するはずだった警官に交代を申し入れ無理やり登場。パーソンズ殺害時にはアメリカ国内にいたことも確認される。
マクギー達から連絡を受けたジヴァとトニーはアーサーに睨みをつける。ジヴァはアーサーから携帯電話をすり、そのデータを送信してアビーに調べさせる。

いっぽうでアメリカではノーラの夫がベリンジャー社に押し入り社長に殴り掛かる。知らせを受けたギブスは夫に大人しくしているように警告する。

機内ではアーサーがトイレに入ったっきり出てこないことに気づいたジヴァ、トイレの扉をこじ開けるとアーサーは中で首を刺されて死んでおり、彼の銃は何者かによって奪われていた。機内に潜む「別の暗殺者」によって始末された様子。
事態を知ったノーラは怯え始める。いっぽうでそれでもジョークを飛ばす余裕のあるノーラはジヴァとトニーの関係を詮索してみせる。

バンスはホリーの司法取引を完了させる。ギブスはホリーに詰め寄り、真犯人の口座番号を教える前に「次の殺人」が起きたら、取引はなしだ、と脅す。
ホリーはギブスが本気であることを察して犯人の口座番号を教える。

トニーとジヴァは機内をうろつく不審な男を拘束するが、見当違い、彼は落とし物を探していただけだった。
犯人でないとわかり彼を解放した直後、今度はノーラが苦しみだし倒れてしまう。トニーは機内からダッキーに電話し、症状を説明。なんらかのアレルギーショック症状をおこしているらしく、すぐにでもエピネフリン注射が必要だった。しかし機内にはストックがなく困り果てるふたり。
するとさきほど拘束した男が持病用にもっていたエピネフリン注射を差し出す。ジヴァは信用できないと断るが、他に手がないと判断したトニーはノーラに注射し彼女は一命を取り留める。

ジヴァは臭いから、ノーラの機内用枕にノーラがアレルギーを持っているナッツの成分が塗り込まれていることに気づく。つまり乗務員が犯人らしい。
ジヴァとトニーはCAのティファニーが殺し屋であると察知、彼女もふたりに気づかれたと知り機内で乱闘の末、彼女を拘束する。

いっぽうでギブスとマクギーはホリーの明かした口座にベリンジャー社からの送金を確認。社長を逮捕するが、彼は潔白を訴える。
金を動かせたのは社長と会計士であったノーラだけだったのだが…そこからギブスはノーラの夫が妻を殺させようとしたのだ考える。気づかれた夫は車で逃亡しようとするがギブスの発砲でハンドル操作を誤り衝突。逮捕される。しかしギブスはそのはずみで車に跳ね飛ばされてしまい肩を負傷する。
ノーラの夫はベンジャーからひっそりと横領しており、ノーラの告発によって自分の不正も明るみに出ることを恐れたのだった。

トニーとジヴァは帰国。ジヴァはノーラに詮索された「トニーとの関係」をひたすら否定していたが、彼がフランスで撮った写真のなかで唯一「ジヴァを撮影した写真」だけが非常に綺麗に撮れていたことに微笑んで見せる。

見どころ:

今回はトニーの代わりにダッキーから映画ネタが飛び出す。ネタはヒッチコックの有名作「サイコ」(1960年作)。
いっぽうのトニーのほうの映画ネタはディズニー映画「ポリアンナ」(1960年作)と「メリー・ポピンズ」(1964年作)、「ソフィーの選択」(1982年作)、「スネーク・フライト」(2006年作)。さらに機内パニックを画いたドラマ「ミステリーゾーン(トワイライトゾーン)第65話 <二万フィートの戦慄>」にも言及。

NCISのルール12「絶対に同僚と付き合うな」。

ホリー・スノウ役には映画「ソウ」シリーズや「ドラゴンハート」に出演していたディナ・メイヤー(Dina Meyer)が客演。ホリーは後続エピソードにも登場します。

第14話「見えざる脅威」原題:Masquerade)

あらすじ&ネタバレ

海兵隊員 ローマン・ヴェガは車でカーチェイスを繰り広げた挙句に爆発物によって車ごと吹き飛ばされる。
現場に捜査に来たマクギーは車の残骸の近くだと携帯の電波が入らない、というおかしな状態に気づく。線量計で車を測定すると微量の放射線を発していることが判明、一帯は封鎖され一同は除染を受けることになる。
車は放射性爆弾の原料となる「コバルトブルー」を運んでいたらしい。NCISは情報封鎖を求めるが、情報はメディアに流れたちまちニュースになってしまう。

いっぽうでNCISには民間情報機関のウォルター・ケインがやってくる。ケインはペルーの麻薬組織「リベルタード・ヌエバ」とヴェガがつるんでいたらしいことを明かし、その組織がDCに潜んでいると警告する。

ヴェガはカーチェイスの最中に弟・アルフォンソに電話したらしく、NCISはアルフォンソの足取りを追うことになる。
アルフォンソが潜伏しているホテルへやってくると、そこにはNCISと因縁の仲である弁護士のアリソン・ハートの姿があった。アリソンはヴェガから何らかの弁護を請け負っていたらしくその流れで弟・アルフォンソの弁護も引き受けたらしい。
ギブスは彼女がベル大佐の仲間だということを問いただそうとするが、彼女は確信を避けた回答。今回もまたギブスの邪魔をする気満々といった表情。

アルフォンソとアリソンをNCISに連れてきたギブスは尋問を行う。
「リベルタード・ヌエバ」との関与を話に出すと、どうやらアリソンも知らなかった事実らしく、尋問はギブス優勢の流れに。するとアルフォンソは兄から、自身の務める携帯電話会社で通話履歴の監視を依頼されたという。
アリソンの口止めも虚しく、アルフォンソは兄の死因を解明するためギブスを信用することにした様子。アリソンのハナを明かして得意げなギブス。

トニーとジヴァはヴェガの潜伏先を調査し爆弾の組み立てをしていたらしい痕跡を発見する。さらに現場でみつかったPCからは犯行指示を出しているヴェガの写った動画ファイルも発見される。
さらにダッキーは爆破現場から回収された遺体がヴェガではない、と断定。つまりヴェガはまだ何処かでテロを計画しているらしいのだ。

マクギーとジヴァはヴェガが足繁く通っていた歯医者を聴取しにやってくる。するとその歯医者からX線装置が盗み出されたことが判明。
X線装置の機器の中には「コバルトブルー」が部品として使用されており、ヴェガはそれを目的として盗みに入ったらしかった。

アリソンはギブスに圧力をかけアルフォンソの釈放を求める。ギブスはあっさりと彼を釈放したあと、ジヴァとトニーに尾行させる。ギブスの読み通りアルフォンソは生きていたヴェガと密会。ジヴァとトニーが拘留する。
ヴェガは自身がテロリストではないと潔白を訴え、アリソンの弁護を放棄する。するとヴェガは男に拉致されたあと「犯行声明文を読み上げるよう」脅されたらしい。ヴェガは泣く泣く従い、あとで怖くなってアリソンに相談したのだという。
車爆破の当夜、男に再び拉致されたヴェガは車を走らせる途中で飛び降り、逃走。車で見つかった遺体はヴェガを拉致した男なのだという。

アビーの鑑識でヴェガの証言は裏付けがとれる。さらにペルーへの渡航歴も現地に恋人がいたためだった。つまりヴェガは「リベルタード・ヌエバ」によってテロの容疑者に仕立て上げられそうになったのだ。

そんななか「リベルタード・ヌエバ」はメディアを通じてテロの実行を宣言する。
マクギーはネットの通信履歴を調査し、例の歯医者が「リベルタード・ヌエバ」と連絡をとっているらしいことを突き止める。それによればバスターミナルがテロのターゲットらしいのだが。。。
NCISはターミナルに急行し、仕掛けられた爆弾を発見。時限式のタイマーはあと40秒も猶予が残されていなかった。ギブスは感でケーブルを切断し、ラッキーなことに爆弾は作動しなかった。アビーによれば爆弾の調合に失敗しており運良く作動しなかっただけ、だという。テロリストの割に仕事がお粗末、だという。

件の歯医者は近くで自殺しているところが発見される。が、ギブスは自殺ではなく何者かによって始末されたのだと考えていた。
ギブスとバンスは一連の犯行が「リベルタード・ヌエバ」ではなくウォルター・ケインの仕業だと断定する。この折り、軍需関連の議会を控えていたDCだが軍事予算増額の法案が通る見込みはなかった。しかしこのテロのおかげでそれは見直されることとなった。それによって特をするのは民間情報機関であり軍需得益を見込めるウォルターだったのだ。
マクギーの解析によれば歯医者の通信履歴もウォルターによって改ざんされたものだと特定されていた。ウォルターは「弁護士と話したい」と吐き捨てる。

ギブスが家に帰るとアリソンは勝手に家に上がり込んでいた。
アリソンはギブスを、ギブスはアリソンを憎々しげに罵り合うが、白熱した二人は次第に顔を近づけ。。。

見どころ:

ギブスは第13話の負傷をうけて、片腕にギプスをつけて捜査にあたる。

トニーの映画ネタは「マラソンマン」(1976年作)。

アリソン役には「24」「HEROES」「コバート・アフェア」などに出演していたレナ・ソファー(Rena Sofer)が再び客演。

第15話「危険な賭け」原題:Jack-Knife)

あらすじ&ネタバレ

ギブスは負傷の後遺症(第13話参照)のため、自宅への送迎をマクギーに任せる。
マクギーが帰ると、家の中の異変に気づくギブス。すると部屋の物陰からひとりの男が姿を表した。

男は元海兵隊のデーモン・ワース。かつてNCISが担当した事件(シーズン5)の関係者だった。
ワースは除隊後、運送会社で働くようになっていたがある夜、気を失い目覚めると路地裏でかつて部下だった男・ヘザートンと倒れていた。従軍時にワースはヘザートンの命をすくったのだが、目覚めた時ヘザートンは首を切られて死んでいた。
気を失う直前まで酒を飲んでいて記憶がない、と訴えるワース。ギブスはワースの依頼を受けて事件の調査に乗り出す。ギブスは帰宅したマクギーを呼び戻し、トニーとジヴァを呼びつけ捜査を開始する。
ワースは運送会社上層部の人間 アーロン・ズエッド、ジェラルド・ルーカスが犯人だと考え、自分も捜査に協力したいと申し出る。

事件は管轄の問題でFBIに回されるが、ギブスはFBIのフォーネルを訪ねて自分たちに捜査の指揮権を委ねるように交渉する。
フォーネルによればズエッド、ルーカスは不正な密輸に関わっているらしくFBIは以前から調査を進めていた。

NCISとフォーネル、ワースは合同で運送会社の密輸を暴く潜入作戦を開始する。ワースはジヴァを引き連れ運送会社へ潜入、密輸運搬の仕事を請け負う。
ジヴァとワースの運行とは別にギブスとフォーネルは通りすがりのドライバーを演じながら追跡する。

ジヴァの分析によればトラックは空であり、しようとしているのは「密輸」ではなく「強奪」だという。
輸送の立ち寄り先で他のトラックの積荷を強奪する計画なのだという。ギブスとフォーネルが裏を取るとズエッドは仕事仲間に欠けで負け高級車を奪い取られていた。その高級車を輸送トラックから強奪予定なのだ。

ジヴァとワースはトラックを道路に停車させ目的の輸送車を立ち往生させる。
ズエッドとルーカスは高級車を強奪しようとトラックの扉を開けるが、そこにあったのは車ではなく先回りしたギブスとフォーネルだった。ズエッドとルーカスは逮捕される。

ズエッドとルーカスは強奪計画は自白するがヘザートンの殺害は否認する。
実のところヘザートンを殺したのはズエッドの仕事仲間、車の持ち主・デヴォイジャーだった。まったく関係のないところで交通事故を起こしたデヴォイジャーは車で人を撥ねてしまった、運転手をしていたヘザートンが病院に運んだが、事故のことが公になるわけにいかないデヴォイジャーは口封じのためにヘザートンを殺したのだった。。。

見どころ:

本シーズンでフォーネル捜査官が初登場。演じているのはジョー・スパーノ(Joe Spano)

ワース役にはドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」などに出演していたポール・テルファー(Paul Telfer)が客演。

第16話「秘めた決意」原題:Mother’s Day)

あらすじ&ネタバレ

海軍基地の公園で海軍大佐 ジョセフ・ノートンが射殺される。
一緒に現場にいた被害者のフィアンセであるジョアン・フィールディングが聴取を受けるが、実はこのジョアンはギブスの最初の妻・シャノンの母親、つまりギブスの元義母だった。
シャノンの死後、ジョアンは離婚し独り身となっていた。ジョセフとデートした後プロポーズを受けるところだったが、見知らぬ男に撃たれたのだという。

通常、縁戚関係にある人物の捜査にはあたれない決まりだが「シャノンのために捜査したい」というギブスの懇願もあってバンス局長は特別に捜査を許可する。
ジョアンとの再会によってギブスにはうっすらと動揺の様子が見え隠れするのだが。。。

捜査の過程で殺されたノートン大佐はメキシコカルテルとの癒着があったことが判明する。しかもそのカルテルとはシャノンが死ぬこととなった事件の黒幕「レイノーサカルテル」だった。

いっぽうで現場管轄の警察は、ジョアンの事件関与を疑う。
ギブスはジョアンを信じ似顔絵捜査を試みるが、彼女が供述した似顔絵の男はかつてのギブスの友人であり既に死亡した男の顔だった。ギブスは、ジョアンが本当は犯人の顔を見ていないのではないか?と疑い始める。
さらにアビーの鑑識結果によれば、残された証拠が示す犯人は「海軍将校」らしいのだが。。。

ギブスはレイノーサカルテルとすべてをつなぐのがジョアンだと考え、彼女を疑うように詰問するが、ジョアンはギブスを平手打ちし一喝する。

ジョアンの着信履歴を調べた結果、彼女はメキシコの失踪者探し専門の探偵・ヘンドリックスとの関係が浮上する。事情を聞こうとトニーとジヴァが会いに向かうと、彼は施錠された家の中で焼き殺されていた。
ギブスはヘンドリックスの死亡もジョアンが関係があると考え尋問を開始する。しかし彼女は何も語ろうとはしない。

複雑な心境のギブスは女弁護士のアリソン・ハートを家に招く。
自分たちがジョアンを追求せざる終えないと考えたギブスは、彼女の弁護をアリソンに依頼する。アリソンはギブスからの思わぬ申し出に驚くが引き受けることを決める。

いっぽうでノートンと一緒にメキシコに渡航歴のあった海兵 デヴィッド・シャンクトンの名前が浮上。NCISはシャンクトンがカルテルとの闇取引を手伝ったが儲けを独り占めされて殺したのだろうと考える。
しかし警察とバンスは「ジョアンがシャンクトンをハメたのだろう」と意見を違える。バンスはギブスがジョアンに対して情を持ち出していると指摘する。
さらにダッキーの検死とアビーの鑑識の指し示した最終的な結論は「ジョアンが犯人」と言うものだった。

ギブスはアリソンのもとで保護されていたジョアンに会いに行く。
ジョアンはシャノンとケリー(ギブスの娘)が死んだことを悔い、独自にレイノーサカルテルの調査を続けていた。ヘンドリックスを雇うもカルテルに気づかれ彼は始末されてしまった。それでも諦めないジョアンはノートンに取り入り、彼を「カルテルの仲間」とみなして殺し、その罪をシャンクトンに着せようとしたのだった。
ギブスは「シャノンを殺したのはノートンじゃない」と語り、本当の犯人(実際にシャノンを殺したカルテルメンバー)を自分が撃ち殺したという真実を明かす。

それを聴いたジョアンは罪を認め、ギブスはその場でジョアンを逮捕しようとする。
するとアリソンが割って入り「事前告知なしの尋問は違法だ」と告げる。しかしこれはすべてギブスが事前に予測し、アリソンを用意していたこと。ギブスはジョアンが有罪であり、それを不問に処すには自分が不当な手順で尋問し弁護士に止めさせる他ないと考えたのだった。

ギブスの狙い通り、ジョアンは容疑者からはずされ、カルテルとの癒着が証明されたシャンクトンは別容疑で逮捕されることとなる。
バンスはギブスの事情を知ってか知らずか、意味深な目線をギブスに向けるが事件は一応の解決に至った。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタは日本人映画監督の黒澤明に言及。「七人の侍」(1954年作)と「隠し砦の三悪人」(1958年作)。

ジョアン役には映画「きみに読む物語」などに出演していたジーナ・ローランズ(Gena Rowlands)が客演。

回想シーンにおける若き日のギブスを演じているのはショーン・ハーモン(Sean Harmon)。この人、何を隠そうギブス役のマーク・ハーモンの実の息子さんです…!!ショーンはシリーズ通して回想シーン等での “若き日のギブス” 役を演じています。

終盤でパーマーの彼女・ブリーナが初登場。演じているのはミッチェル・ピアス(Michelle Pierce)。ブリーナは後続シーズンでパーマーと結婚します。

第17話「2つの顔」原題:Double Identity)

あらすじ&ネタバレ

ロッククリークパークで海兵 ジョン・メイン中尉が撃たれているのが発見される。
病院に運ばれ意識不明の重体を受けるメインだが、NCISの調べではメインは数年前にアフガニスタンでの従軍中に行方不明となっている人物だった。メインの妻・リアすら彼が生存していることを知らなかったらしい。

ジヴァとマクギーは従軍時にメインとチームを組んでいたゴンツに事情を聞く。するとメインは従軍時に負傷し救助を待つ間に姿を消したらしかった。ギブスもチームのリーダーであったゴードン・ホルコムに事情を聞くがゴンツとまったく同じ証言を繰り返すだけだった。

メインの入院する病院には「ランニングに出かけた夫が戻らない」と訴えるレイチェル・ウェルズという女性が現れる。彼女が自分の夫だとして取り出した写真はジョン・メインの写真だった。どうやらメインは別の女性とも家庭を気づいていたらしい。
メインは「クリスチャン」という偽名を持ち、トレーダーとして大金を稼ぎ、なぜだか探偵に調査されている記録も残っていた。ギブスはレイチェルが何かを知っていそうだとして怪しむのだが。。。

ジヴァは彼を探している探偵を突き止め、探偵がなぜメインを調査しているのか理由を問いただす。するとホルコムに依頼されたということが明らかとなる。

いっぽうでトニーは医者のスキをついて意識を取り戻したメインに聴取をするが彼はシラを切り続ける。しばらくすると容態が急変し死亡してしまった。

ホルコムとゴンツが「まったく同じ内容の証言」をしたことからギブスはふたりが何らかの共謀を企てたと考える。それを裏付けるように当時のアフガニスタンで捕まった麻薬王が「アメリカ人に金を盗まれた」と証言していることが確認される。
ギブスがゴンツを尋問すると、彼は任務中に金を発見したが車を取りに行っている間に金とメインが消えていたと証言を改める。

更にジヴァはメインの妻・リアを張り込み、彼女がホルコムと不倫関係にある証拠をつかむ。NCISはリアとホルコムがそれぞれ嘘の証言をしていた(というより事実を隠していた)ことを突き尋問する。
しかし尋問しても証拠は固まらず、リア、ホルコム、ゴンツ、レイチェルどの人物も疑わしい。

そこでジヴァはある人物を怪しむ。それはメインを調査していた探偵・アイガーだった。
アイガーのパソコンをこっそりとハッキングしたマクギー、すると彼はメインが行方不明の中尉であることを突き止めており、依頼人であるホルコムにそれを隠していたことが判明。どうやらそのことをネタにメインをゆするつもりだったようだ。
アイガーを逮捕し尋問すると、彼はあっさり自供。メインをゆすろうとしたアイガーだが、逆に銃で反撃され突発的に殺害に至ったのだという。

ギブスやアビーは、最近ダッキーの様子がおかしいことを気がかりにしていたがその実、ダッキーの母親が亡くなっていたという話を知ることになる。

見どころ:

アビーはパピーウォーカーのボランティアを始め子犬の「モーティマー」を飼い出す。

ダッキーと同居していた母親が亡くなっていることが判明。ダッキーはそのことをNCISの誰にも明かしていなかった様子。

第18話「海賊船の財宝」原題:Jurisdiction)

あらすじ&ネタバレ

海辺で訓練中だった海兵隊員達はビーチに打ち上げられた海軍大尉の遺体を発見する。
遺体は海軍潜水士 マイケル・ジェンセン大尉、休暇中に潜水し亡くなったらしい。どうやら同行していた何者かによって襲われて殺されたらしかった。

ギブスとトニーはジェンセンの自宅に調査に向かうが、家の鍵は開け放たれていた。
警戒して家に潜入するふたり、しかしスキを突かれたトニーは謎の女性に背後をとられる。ギブスはその女性の背後をとるが、さらにその後ろに男が現れ四すくみ状態に。ギブスはNCIS捜査官であることを告げる、するとふたりはCGIS(沿岸警備隊)のアビゲイル・ボーリンとカイル・オマギだと名乗る。
規模はNCISより小さいが列記とした連邦機関でありNCISと姉妹機関でもあった。

CGISではジェンセンが海上船で起きた殺しに関わっていると見て捜査していた。ボーリンは姉妹機関として協力捜査を望んでいたようだが、ギブスはあっさりとそれを断り「君は他人だ」と切り捨ててしまう。
それでも諦めないボーリンはCGISの操作内容を開示し捜査協力を要求、それに折れたギブスは手を組むことを了承する。

CGISの調べでは沿岸で数日停滞していた船舶の船長が殺され海に捨てられた事が明らかになっていた。その船には遺体となって見つかったジェンセン大尉も乗っていたことが確認されている。ボーリンはそれ故にジェンセンの犯行を疑っていた。
それを裏付けるようにジェンセンの借りていた倉庫からは海図や、沈没船から引き上げたらしい古い財宝が保管されていた。どうやらジェンセンはトレジャーハントを行っていたらしいのだ。

ジェンセンのPC記録からはマヴリーという医者を聴取しにいくが、あいにく当の人物は国外に出張中だった。マヴリーは医療訴訟を起こされており多額の弁護費用が必要らしかった。NCISはマヴリーがジェンセンと組みトレジャーハントした末に財宝を独り占めしようとしたのでは?と推測する。
さらにバンスは医師会に問い合わせするとマヴリーは出張どころか国外にも出ていない事が判明。彼の職場である病院を訪ねるが、マヴリーの姿はなく、職員たちも「1週間以上姿を見ていない」とクチにする。

いっぽうマクギーはマヴリーのクレジットカード履歴を精査。それによれば彼はグアムにジェット機で移動していた。
ボーリンはCGISの権限で航空中のジェット機に連絡させ「逃亡幇助の疑い」を盾に着陸しないよう指示を出す。予想外の対策に「そんなことができるのか」と驚くギブス。しかしその飛行機にはマヴリーは乗っておらず、それがオトリだと気づくギブス。

トニーはマヴリーの妻 アンドレアを尋ね聴取する。妻は夫の犯行を信じることができず憤るばかりで、何も情報を得ることはできなかった。
いっぽうダッキーの検死によればジェンセンの遺体には軍の記録にはない持病の聴講が見られた。つまりジェンセンの遺体とされている遺体は別人のものである可能性が高いのだ。捜査の結果、見つかった遺体はジェンセンではなくマヴリーのものだと判明。
妻の証言ではマヴリーは職場(病院)の金を着服しトレジャーハントにつぎ込んでいたらしい。ジェンセンは宝を見つけるやいないやマヴリーを殺して「自分は死んだ」ように見せかけたのだ。

いっぽうでジェンセンの恋人の元に彼からの連絡が入ったことを知ったギブスは聴取をするが、これも結果的には空振り。ジェンセンは彼女もオトリとして使い時間稼ぎをしているようだった。
すると彼女から思いがけない証言が得られる。それによればトレジャーハントに関わっていたのはマヴリーだけでなく、彼の妻 アンドレアも参加していたというのだ。

さらにアビーの鑑識ではジェンセンの持っていた財宝が偽物だと判明。ジャンセンはマヴリーから着服金をだまし取るために嘘の「トレジャーハント」話を持ちかけていたのだった。しかしその計画は途中からアンドレア絡みの計画へと変わる、ジェンセンとアンドレアが男女の関係となりマヴリーから金を奪って殺してしまったのだった。
逃亡準備をしていたジェンセンとアンドレアはあっけなく逮捕され、着服金はマヴリーの職場のロッカーから発見される。

バンスはボーリンの捜査協力を評価し、最初協力をバツの悪いギブスは渋い顔。。。

見どころ:

今回のトニーの映画ネタは「ジョーズ」(1975年作)と「レザボア・ドッグス」(1992年作)、「ダグラスの海賊」(1926年作)、「白いドレスの女」(1981年作)。

アビゲイル・ボーリン役にはドラマ「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」「ザ・フォロイング」などで有名なダイアン・ニール(Diane Neal)が客演。ボーリンは後続のシーズンやスピンオフ「NCIS:ニューオリンズ」にも出演しています。

第19話「愛を売る女」原題:Guilty Pleasure)

Coming soon …

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