今日も音楽レビューをひとつ。7月20日にリリースされたばかりの OBLIVION DUST のニューアルバム「DIRT」です。
OBLIVION DUST とは?
OBLIVION DUST通称オブリ。
既知でない方にわかりやすく説明するならLUNA SEAのINORANがやっていた別バンド・FAKE?のボーカル、ケン・ロイドとラルクアンシエルのhydeのサイドプロジェクト・VAMPSでギターを弾いているK.A.Z、さらにベースのRIKIJIからなるロックバンド。
2001年に一度解散していますが、2007年に再結成し、前述したプロジェクトなどと並行して活動しています。もともとはドラムも入れて4Pでしたが現在はフロント3人体制。
ボーカル・ケンがイギリスハーフということもあり、バリバリ英詩の曲が多く発音もネイティブそのもの。音を聞いただけではとても日本のバンドには思えない。
僕が最初に聞いたのは多分中学生ぐらいのとき。
その時すでに既発だった「DESIGNERS FETUS」っていうシングルを聴いて「かっけえ!」とドハマリしました。当時一聴しただけだと洋楽のバンドだと思ってしまったんですが、後々日本のバンドだということを知って更に衝撃だった記憶があります。
http://www.dailymotion.com/video/x6jyge_oblivion-dust-designer-fetus_music
解散前の活動時にはギター・KAZがhide with spread beaverのメンバーとして参加したり、前述のサイドプロジェクトの面々などとの交流からもわかるとおり、そっち方面(V系)のファン層から支持されている印象が強かったんですが、活動再開後はサポートメンバー陣にPay money to my pain のPABLOが参加するなどハード路線のファン層からも支持されてます。
実際サウンド面でもだいぶハードになった印象があります。
じつに4年半ぶりの新作
Youtubeにアップされていたコメント動画を見て気づいたんですが、本作が実に4年半ぶりの新作だということ。前作のアルバム「9 Gates For Bipolar」を買ったのがちょっと前、ぐらいに感じていたのですがもうそんなに前のことなんですね…!
個人的には、ここ数年はKAZ氏のVAMPSでのメディア露出の印象が一番多く、オブリ自体の活動は停滞ぎみな印象でした。なんなら復活当時も昨今の「復活ブーム」に乗っかった一時的な活動なのかとおもってたぐらいですから。ケン・ロイドはまた別のプロジェクトATOM ON SPHEREで一度ライブを見ましたね〜。
聴いてみようニューアルバム「DIRT」
YoutubeVEVOに公式で本作のダイジェスト音源がアップされています。
7曲入りのミニアルバムですが、トータル9分の長めのダイジェスト動画なので全曲お試しに聴くにはよいかも。
静と動、デジタルとアナログ、激しさと物悲しさを巧みに織り交ぜるのがオブリヴィオン・ダストの持ち味だったが、今作はさらにサーフロック、ブギービート、ディスコ、ダウナー系オルタナなどの要素を取り込み、それら全てを力技で自分たちの持ち味に封じ込めた爆発力満載の新曲群。
という、公式のキャッチのとおりバリエーションに飛んだ楽曲の振り幅を感じます。フルアルバムじゃないからなおさら曲単体ごとの印象を強く感じますね。
最後の「In Motion」という曲名をみたとき曲名から「…まさかhideのカバー?」とおもったんですが(氏の没後の楽曲に同名の曲がある)、ぜんぜん違いました。笑