夏フェスの季節まっさかりです。今年はどこに行く予定ですか?サマソニ?ライジング?
え、ボクですか?予定ねーっすよ、へへへ。。(泣)お盆シーズンまで働かされるのもういやなんですけど…せめてもの慰みにロックバンドの曲ずーっとイヤホンで聴いて目乾かしながら仕事しますorz
今日はここ数日ずっと聴いているTHE MUSMUS の THE MUSMUS TALE I をレビューしてみます。
THE MUSMUS とは?
読みはザ・ムスムス。
もともとはUPLIFT SPICEというバンド名で2005年あたりから活動していましたが、2014年に活動を停止。メンバー間における今後の方向性の違い、みたいな割りとありきたりな理由だったんですがリズム隊2人が現メンバーに差し替わる形で昨年2015年末に「THE MUSMUS」として活動を再開しました。
UPLIFT SPICEの時からGROWING UPというインディーズの大手レーベルに所属していましたが、復帰後も同レーベル所属。(当時シーンで台頭していたエルレガーデンが所属していたレーベルです)
ボクは音源自体は最初期のリリース「射的」から聴いてたんですが、ライブ自体はだいぶ後になってから、アルバム「パラダイムシフト」が出たあたりのツアーを見に行ったのが最初だった気がします。
正直、前身を知っている身からすると「活動再開」ってのも違和感があって、ボーカルCHIO氏とギターYOOKEY氏の新バンドじゃねーの?って感じたんですが、音楽系のメディアではこぞって「UPLIFT SPICEが改名して活動再開」という触れ込みだし、それを否定したりもしてないので、公式的にもUPLIFT SPICEの後継活動ということなのでしょう。
UPLIFT SPICEのころからメロやリフが特徴的かつキャッチー、耳残りのいいサウンドとどことなくオリエンタルなフレージングが混じっていたりして日本人には印象に残りやすいサウンドじゃないかな、とボクは思ってます。THE MUSMUSになってもそれは健在。
聴いてみよう THE MUSMUS TALE I
Youtubeの公式チャンネルには収録曲&リードトラック(?)の「MARINE SNOW」のMVが公開されています。
アッパーな展開と攻撃的なリフ、耳残りの良いメロディーはもはや彼らの十八番って感じですが、この曲も例に漏れず良曲。
印象的にリズム隊、とくにドラムのフレーズがここ最近の所謂フェス勢メタルの影響をうけている印象をうけました。メロの合間々々で見えるフレーズ郡が、なんというかラウド調のバンドのそれを彷彿とさせます。
さらにライブ映像をフィーチャーした収録曲「SHAH MAT」のトレーラーも公開されます。この曲はライブ映えしそう!
「THE MUSMUS TALE I」全曲レビューしてみる
独断と偏見でさらっと収録全曲レビューをしてみます。
01. MARINE SNOW
MVにもなってるリードトラック。
ローなAメロからサビでアッパーに展開する縦ノリナンバー。メロはキャッチーだけど陳腐にならないのが彼らの持ち味&すごいところ。前述しましたがUPLIFT SPICEのときに比べてバックのフレージングにラウド要素が強調されたように感じました。とくにドラム。
02. SSFMe
UPLIFT SPICE時代から踊れる裏打ちロックナンバーももっていた彼らですが、その後継曲とでもいうんでしょうか。自然と頭揺らしたくなるリズム感。同期というか電子音的なアプローチも入ってたけどライブでも入れてるのかな?
中盤からやはりラウドっぽいフレーズが絡んできますね。過去曲「オメガリズム」に通ずる軽快さが気もち良かったです。2分半とめっちゃ短いのでリピートしたくなる笑
03. CRIMSON CRIMSON
アカペライントロからはじまるハードナンバー。ドラムのキックにビート音を被せていたりとこちらも電子音的アプローチが入ってます。あくまでギミック的に使っていて曲の本筋に電子音を取り込んでる感じではないんだけど、曲間のベース・ソロもエフェクティブな音色を使っていたりとなんか新鮮。
04. 砂の星
ここまでハードナンバーで飛ばしてきたけどようやくメロディックな曲。
「MARINE SNOW」とは違ったポップ路線のキャッチーさ。前曲までとくらべるとミドルテンポなんだけどダレてしまわないスピード感とアッパー感を維持したテンポ。やはりドラムのアプローチがラウド、というかパワー系なので曲調の割にキックがめちゃめちゃ目立っていてちょっと気になってしまった。。
05. SHAH MAT
トレーラーのBGになっている曲。
シンセっぽい音から始まる序盤を開けるとハードなリフで畳み掛ける攻撃的なナンバー。ライブでめっちゃ盛り上がりそうな曲だなあ、トレーラーみててライブに行きたくなってくる。。笑
06. BUTTERFLY EFFECT
イントロやバックサウンドは割りとハードだけどボーカル部はわりとメロディック。
07. アカシックレコード
打ち込みっぽいバックで始まる。このアルバムの中では異色な仕上がりの曲。
すごくポップスっぽい展開で、いわゆるエレクトロバンドみたいな楽曲。バックのリード音もシンセがとっていたりとかなり挑戦的な感じ。
08. WANDERLUST
異色曲を明けて、ふたたびバンド感が前面にでた楽曲。
タム回しがどことなくクラシックな感じ、終盤でトリッキーなギターソロがあるけどこの曲は同期系の音色もなく「バンドサウンド」って感じの仕上がり。
09. NEOPOLIS
メロに若干影のある序盤から再び畳み掛けるような展開のサビへ。アウトロの謎のフレーズが印象的。
10. THE MUSMUS RIOT
バンド名がミーニングされたナンバー、イントロからライブの煽りを彷彿させる展開。
Aメロですこしトーンダウンするも終始アッパーにたたみかける、これもライブで盛り上がりそうな1曲。
あとがき
[rating]
THE MUSMUSになってからの初作、前作の「PROLOGUE」も聴いていたんですがそのときよりもラウド感が強めになった印象。
ラウド感ていうと語弊があるんだけど、それ系のフレージングが目立つようになった気がします。ミックスの問題かもしれないけどドラムもだいぶパワー系。音源にライブ感が増したって表現もできるし、まだちょっと印象的に慣れないって感じもありーの。。
ただやはりメロの強さが秀逸ですね。そこはブレない。
前身の頃からですがCHIOさんのボーカルはスゴく力強くて声も特徴的なので唯一無二。雰囲気系のボーカルには出せないポテンシャルがあるし、一発で彼女が歌っていることがわかる仕上がりになってる。今作でバックのパワーが増したことは散々述べたけど、そのサウンドにもまったく埋もれないのはほんと強みだし魅力だな、と。
現在ツアー中のTHE MUSMUS、残念ながらボクの地元にはこないんだけどちょっと遠征しようか考え中…。
あーライブがみてえ!
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