相変わらず昼夜逆転生活が進行中のボクです。今日も音楽レビューをひとつ。
The Winking Owl の「BLOOMING」です。
The Winking Owl とは?
バンド音楽が好きなのでそこそこいろんなバンドを聴いてはいるほうなのですが、初聴のバンドでした。
スペシャでMVが流れているのをたまたま見かけたのですが、リードトラックのキャッチーさとボーカルの耳に残る声色がすさまじくイイです!
壮大な可能性の翼を広げ飛び出した、エモーショナル・ロックの新星。
フレッシュな疾走感と浮遊感を両立させたドリーミーかつパワフルなサウンド、さらにプログラミングを挿入することにより、抜群のセンスとオリジナリティを確立。
アメリカでの音楽活動を経て帰国した新世代ギタリストYomaを中心とした楽器陣によるテクニカルでタイトな演奏に、日欧ハーフのハイブリッドな感性を持つ女性ボーカルLuizaが紡ぎだす、伸びやか且つ妖艶なボーカルが彩るオリジナリティ溢れる世界観。
欧米とアジアのDNAが交わる、ピュアで神秘的なその ”ハイブリッドかつ独自な世界観” と、”普遍性を兼ね備えた確固たる楽曲の力” で、今後さらにシーンに新たな風を吹き込むであろう要注目のバンドである。
※オフィシャルサイトより引用
「BLOOMING」全曲レビュー①
独断と偏見で全曲レビューをしてみます。
1. Open Up My Heart
アップテンポでストレートなナンバー。ミュートギターでリズムを刻みサビでパーンと広がる感じ。シンプルにわかりやすい構成でアルバムの入り口には調度いいかも。
英詞をメインに時折、日本詞がまじってくる。割合的には英詞部分が多いので、メッセージ性の強い日本詞が登場するとすごく印象に残る。
アルバムに先んじて先行配信されてたんですねこの曲。YoutubeにはMVも。
2. This Is How We Riot
ド頭、日本詞の歌い出しから始まる楽曲。キャッチーなメロディラインに、シンセが加わり、ある種ポップス的な仕上がりになってる。
例えがうまくないかもだけど、西◯カナとかEXILE系の女性グループに曲提供しても違和感ない感じ…?
あの手のポップスシンガーの楽曲にゴリゴリなバックサウンドをつけたような印象。いや決して悪い意味じゃなくて、すごくキャッチーでとっつきやすいんだ。
この曲もMVあり。このビデオだとボーカルさんが藤田ニコルにみえる…。
3. Bloom
おそらくリード曲。ボクはこの曲のMVをみて知りました。前曲に続いてこれもキャッチーなナンバー。といってもバンドサウンドとしてポップ、キャッチーという意味。
メロディだけでいえば前曲This Is How We Riotのほうがキャッチーかな、と感じる。イメージ的にはエルレガーデンとかを彷彿とさせるかな。
このボーカルさんルーマニアハーフみたいだけど、英詞の割合が多い割に発音があまりネイティヴ感ある感じしないんだよね。日本の在中歴が長いのかな。でも不思議と違和感ないし、ハナにつかないのはやっぱ声質と歌唱力のなせる技なのかな。逆に日本詞の部分の方がたどたどしく聞こえるのは気のせいか…笑
こちらもMVあり。ボーカルさんの笑顔が眩しいけど革ジャンの着られてる感…苦笑
4. Empty In The Clowd
ミドルテンポ。前曲までアップテンポで飛ばしてきたので小休止といったかんじ。ダウンなトーンで徹するかと思いきやサビで明るく開けるような展開。全英詞。
5. Lust
続いてまたミドルテンポ曲。日本詞はじまりのマイナー調、若干歌謡曲っぽい哀愁も感じさせるメロ。サビで縦ノリ調に展開。
イメージ的には英詞がメイン、て感じがするバンドだけど日本詞をのせたときのメロ展開と馴染み方がホントに秀逸!バックサウンドももちろんだけど、メロ構成が完成されてるから安心して聴けるし、きて欲しいところにきて欲しいメロが来るから気持ちいい。
6. Don’t Kill My Melody
ミドルゾーン明けのアップ曲。バリバリのメタルリフイントロだけどメロ自体はスロースターターな感じ。サビで広がる。
「これで最後のウソと願うよ」という日本詞のフレーズが英詞のなかに放り込まれていてスゴく耳に残る。良い。
7. Here For You
打ち込みビート音を併用した入りの歌モノ。これもかなりポップス&歌謡色が強い。
日本詞も英詞も自然にスイッチングしながら進むメロは聴いていてすごく気持ちいい。サビで楽器とボーカルが特徴的な掛け合いをする部分がすき(・∀・)
こちらもMVあり、1作品用にいったいいくつビデオ撮ったんだよ…とおもったけどコレインディーズ?のときのビデオかな?ほかのビデオに比べてちょっと印象が違う。
8. Sparkle Light
王道的なツーバス&メタルリフアプローチから始まるアップテンポ曲。
日本詞の割合が多いけど、歌謡的よりバンドアプローチが強い曲。初聴だと1や3曲目とテイストが似ている印象をうけるかな?
9. Walk
ギターらしくないクリーントーンのアルペジオから始まるミドルテンポ曲。ちょっとだけ影を感じるメロがボク好み。
やはり日本詞曲の歌謡感は良い。サビで英詞も絡む。この曲に限らずだけど、すごく特殊なことや個性的なことをやっているわけじゃないんだけど、耳にも印象にもきっちり残るのは、ポテンシャルの高さなんだろうなぁ…。
10. Broken
日本詞&ミドル。鍵盤が入ってきて他のミドル曲よりもドラマティック。メロも泣きの感じが内包されていてスゴくいい。
映画とかアニメとかのED曲とかすごくあいそう。
11. Your World
特徴的なフレーズからはじまるこの曲。
曲中ずっとリフレインするフレーズはポップな印象を受けるのだけど、歌メロは対照的に非キャッチー。
ある意味、いわゆるロックバンドぽいサウンドではあるしインディーズぽいというか、コア志向なアプローチが伺える。音色も近年トレンドなメタルアプローチ、音作りだったのが、この曲だけはクランチぽい歪みやドンシャリベースでサウンドだけ聴くとまるで別のバンド。
他曲が圧倒的にキャッチーなのでこの曲だけ異質な感じ。
12. Silver Linings
エンディングを飾るのはおそらく収録のなかでもスローテンポな曲。聴いた感じの方向性は5曲目と近いかな?
鍵盤とリバーブ効きまくりのギターとかが、ちょっと古めかしさを感じるくらい。無駄にドラマチック笑
フェードアウト終わりってのも、クラシックやなあ、と。
アルバム全体的に、サウンドはメタルアプローチが強め。ベースにあるのは近年トレンドなワンオクやシムなんかのあの感じ。パワフルかつたまにゴリゴリしてる。そしてソロなんかでは古き良きクラシックなメタルを感じさせます。
ただあくまで「アレンジ」の域に留めてるのがミソ。決してコアユーザ向けにしてしまわず、ボーカルがのったときにキャッチーに落ち着ける作りになってます。ハード路線以外のユーザーが聴いてもすんなり受け入れられる音色だと思います。
ボーカルさんはCD聴いた限りでは声量があるタイプには思わなかったけど、歌唱力が安定してるのでサウンドのクオリティを倍増させてるように感じた。彼女のボーカルなら、仮に稚拙なデモ音源にのせても、かなりクオリティ高く聴こえそう。
最初みたときはインディーズかと思ってたんですがバップからメジャーデビューしてるんですね。
これだけキャッチーな曲を揃えられたなら、それこそアニメタイアップとかすごく合いそう。バップは提供枠あるんだからアニタイとってあげれば箔がついたろうに…。もったいない。
彼らのキャッチーさって、求められて無理くりひねり出したモノじゃなくて、ベースにしっかりそういうノウハウを持ってるモノに感じたんですね。
アニタイなんかでライトユーザーがつけば、本人達のアプローチしだいでヘビーユーザーに変えていくことができると思う。本人達が無理してやってる路線じゃないなら尚更だ。
とくに今時分の学生世代は、この手のフェストレンド的なモノとオタ志向の両方の受け皿を持ってる人が多い。だからアプローチする層を選り好みしなければ大化けしそうなバンドじゃないだろうか。
そういえばバップて、コールドレインとかも割と早い段階でデビューさせてたよな…。この手のジャンルの先見の明があるんだろか。。
…ボクはいったい何目線で語っているのか。
あとがき
[rating]
個人的にはかなり高評価。基本的に歌モノにはキャッチーさをもとめる傾向があって楽曲を聴いた限りストライクゾーン。
ライブを見てみたいな。
強いて言うなら個性が少し乏しいかも。見た感じとかね。
楽曲は充分パワーがあるので下手に個性を出す必要はないのかもしれないけど。華がないわけじゃないけど、アー写が並んだときに目に止まる何かはあってほしいな。
オフィをみたらボーカルさんが急性喉頭炎?
なんか最近、喉の病気やるひと多いですよね、ボクの周りでもチラホラ。だいじょうぶかな…お大事に。
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