じゃあ Yoast SEO 役立たずなん?いらない子なん?
かといってYoastのアドバイスは捨てたもんじゃありません。
提示される修正案はSEO的に効果が望めるであろう項目なのは確かです。
各項目を確認しそれぞれの要件を満たしているかどうかを自分でチェックしていきましょう。
とくに文章が日本語であるがゆえに印が「レッドからグリーンに変わらないだけ」のものが少なくとも2〜3個はあるはずです。
フォーカスキーワードが日本語の場合はそれが顕著です。
修正中になんとかしてレッド判定の印をグリーンにして項目チェックをしたいという場合は、フォーカスキーワードの前後に半角スペースをうってみましょう。
これによって1つの単語と判別されやすくなります。(ボクの場合、多くの修正項目はコレでグリーン判定に変わりました)
日本文の字面的に不自然にスペースが入っているカタチになるので気になる人は気になるかもしれません。
その場合は修正を終えてグリーン判定を確認した時点で、挿入した半角スペースを削除してみます。
判定表示はレッドやオレンジに戻りますが、実際には検索エンジンはきちんと日本語を判別してくれるはずです。
Yoast SEO の日本語化
ちなみに、上記の画像を見てなぜ日本語の文章が混在しているのか気になった方はいないでしょうか?
これは有志によるYoast SEOの日本語化パッチを入れているため項目が日本語で表示されています。
ただ、すべての項目が完璧に日本語化対応されているわけではないので一部の修正指示が英文で表示されています。
それでも日本語化されると直感的に使えるため入れておいて損はないと思います。
あくまでYoastのUI上の項目を日本語表示してくれているだけで、上記の問題(日本語判別がうまくされない)の解決とは無関係・無効果です。
実際に項目を修正してみよう
実際にこの記事の項目修正をYoast SEOにしたがってやってみましょう。
表示された修正項目はコレ。
上から修正してみましょう。
・テキストは133文字で、推奨文字数(300文字)に届いていません。読者にとってわかりやすい・有用な文章を足してください。
しょっぱなからコレが「日本語判定できない」ゆえのエラー指示です。こればかりは放置でよいでしょう。
おそらくは本文中にスペースをたくさん挿入すればグリーン判定をとれるのでしょうが、あとで削除する手間がかかりすぎるのでやりません。放置。
・メタ説明文が指定されていないので、検索エンジンはページの代わりにコピーを表示しています。
meta文のdescriptionを入力しろ、といってきています。
Yoastツール内のスニペットエディターから「Edit snippet」をクリックして入力しましょう。
概ね、130文字前後入力するとグリーン判定になります。
・フォーカスキーワード「Yoast SEO」がページタイトルに含まれていません。
タイトルには「Yoast SEO」が含まれていますが続く「でオールグリーン〜」が日本語なため単語の切れ目を判別できていません。
記事タイトルそのものを編集してもよいのですが、こちらもスニペットエディターから修正を加えましょう。「Yoast SEO」のうしろに半角スペースをいれます。
・The focus keyword doesn’t appear in the first paragraph of the copy. Make sure the topic is clear immediately.
フォーカスキーワードに指定した「重要なキーワード」は少なくとも本文の最初の段落にあるべきだ、と言っています。
ん〜、文章の作り方によっては必ずしもそうだとは思えないんですが、SEO的にはそういう見方なのでしょうか。個人的にはここは無視してもいいかな〜と思うのですが、ひとまずは本文の最初の段落に修正を加えてみます。
・You’re linking to another page with the focus keyword you want this page to rank for. Consider changing that if you truly want this page to rank.
文章中の「指定したフォーカスキーワード」に貼ったリンクが他のサイトであるためフォーカスキーワードを考えなおしてみては?と言っています。
冒頭にある「Yoast SEO」という単語にYoast SEOのプラグインページのリンクを貼ったためだと思います。
「Yoast SEO」というワードでこの記事のSEOランク付けをしようってのに、なんで同じ単語で他のサイトへリンク飛ばしてるの?ってところでしょうか。
(被リンクがあることがSEOランクに影響するため)
んー、言わんとしてることはわかりますが融通がきかないやっちゃな!って思ってしまいました(苦笑)
修正のためリンクを外します。
・You have not used your focus keyword in any subheading (such as an H2) in your copy.
本文中の見出し(h2タグなど)にフォーカスキーワードが含まれていません、って言ってます。
キーワードが入っていなければ入れるようにし、入っているのであれば判別されていないのでしょうから、単語の前後に半角スペースを挿入しましょう。
・The keyword density is 0%, which is a bit low; the focus keyword was found 0times.
これちょっと翻訳しただけでは不明瞭なのですが記事中のフォーカスキーワードの密度が低い、と言っています。
おそらく本文全体に対してキーワードの登場回数が少ないと「記事に適したキーワードじゃないんじゃね?」と返してくるようです。
ですが、前項までの修正をしてきた段階で「Yoast SEO」の単語判別回数が増えたようで、この項目は自動的にグリーン判定に変わりました。
変わらない場合は、本文中にキーワードの登場回数を増やしてみましょう。
・このページの画像は、alt タグがありません。
読んでそのままですが、Wordpressは画像挿入すると自動でaltタグが付加されます。
正確に言うなら「このページの画像のalt タグにはフォーカスキーワードが含まれていません」かと。
記事内の画像のaltタグにフォーカスキーワードを指定します。
・The focus keyword does not appear in the URL for this page. If you decide to rename the URL be sure to check the old URL 301 redirects to the new one!
記事のURL(スラッグ)にフォーカスキーワードが含まれていない、と言っています。
Yoast SEOは記事URLのスラッグを記事タイトルにすることを推奨しているため、パーマリンク設定が「投稿名」であることが前提です。
※パーマリンク設定が投稿名でないとプラグイン導入後から画面上に警告文が表示されるとおもいます
記事公開前の修正ならスラッグを変更してもいいかもしれませんが、すでに公開した記事のURLを変更するのは推奨されていません。なのでオレンジ判定(できれば修正)なのでしょう。
どうしても変更する場合は新しいURLをリダイレクトしろ、と言っています。
ここまでで修正を終えました。
無論、上記以外の修正指示が出ることもありますので、その場合は自力で翻訳しませう。
結果を見ると予期せぬことに、最初に放置した項目がグリーン判定になっているではありませんか!
おそらく修正項目の英文をいっこいっこ記載したので判別できる単語数が増えたためだと思います。(日本語判別ができないだけで英文は正常に判別できる)
こうなると、これはこれで達成感はあるのですがコレが万全のSEO対策!というわけではないでしょうから気休め程度に思っておくのが吉でしょうね。
ちなみに前の方にも書きましたが、半角スペースを挿入したことで文章の見た目が気になる場合は、挿入したスペースを削除してしまって大丈夫だと思います。
(むろんYoastの判定はレッド/オレンジに戻りますが)
まとめ
表示された項目を参考に修正作業をする必要はある、かなと。
ただ、さんざん書いたように判定表示が機能していないので3色判定を宛てにせずに項目を自分で翻訳していっこいっこ対処するのが効果的な気がしました。
ページや投稿記事数が多いサイトは全ページでこの工程をこなすのはなかなか現実的ではないかもしれないですね。
個人ブログとか比較的ページ数が少なければチャレンジしてみても無駄ではないかと。
余談ですがYoastシリーズのアートワークにたびたび出てくる男性の絵…
中途半端なリアルタッチで日本人受けは悪そうですが、どうやらYoast提供元のCEO・Joost de Valk氏だそうです。
悪い人じゃ、なさそうだけどね。