第1話 「永遠に」(原題:Always)
あらすじ&ネタバレ
シーズン2ラストで起きた現場での爆発事故に巻き込まれシェイは命を落としてしまった。
自己から1ヶ月たっても相棒だったドーソンは心の整理がつかないままに勤務していたが、そこへシェイの代役としてシルビー・ブレットが配属されてくる。ドーソンは彼女をうまく受け入れることができず辛く当たってしまう。
いっぽうケーシーは、ドーソンが消防士試験に合格し配属予定であった分署のウェルチと険悪な関係となっていた。消防現場でウェルチと喧嘩になりかけるがそれをウォレスが制止する。ウォレスは戒めにケーシーに仕事を与える。それは、爆発事故以来、無断欠勤をつづけていたセブライドを連れ戻すことだった。
セブライドは自己でシェイが亡くなったことから喪失感と仕事への情熱を失い、仕事を辞めることまで考えていた。ケーシーは「失った命だけでなく、救った命の数に意義を見出せ」とセブライドを叱咤する。
翌日、水道管破裂の現場に招集された51分署の面々。シルビーは手際の良い処置で人名を救い、ドーソンも彼女の手腕を認める結果に。
仕事を終えた一行の前にセブライドがやってくる。セブライドはケーシーを誘い、自分とシェイが住んでいた家の荷物を整理しに向かう。シェイの遺品の中から過去に録画したホームビデオを見つけたセブライドは彼女の姿に涙する。
いっぽう、同じように喪失感に見舞われていたドーソンは事故後カウンセリングに通い続けていたが、ようやく重い口を開く決心をつける。
事故の直前、シェイとドーソンは立ち位置を交換したが、その瞬間爆発が起き運悪くシェイは亡くなってしまった。ドーソンは「本当なら自分が死ぬはずだった」と自分が生き残ってしまったことに罪悪感を感じていることを吐露し泣き崩れるのだった。
※シカゴ・ファイア シーズン3 第1話 のもっと詳しいレビューはこちら
見どころ:
シーズン2までのレギュラー・シェイが第1話から早々に降板。
シェイと入れ替わりで登場したシルビー役にはカラ・キルマー(Kara Killmer)が抜擢。シカゴシリーズの他作品(シカゴP.D. / シカゴメッド / シカゴジャスティス)などにも同役で出演しています。
第2話 「心の穴」(原題:Wow Me)
あらすじ&ネタバレ
セブライドはケーシーの家に厄介になることになり仕事にも復帰する。シェイの事が未だに吹っ切れていないセブライドはシルビーの姿にシェイを重ねてしまい動揺する。
ドーソンは51分署を離れ105分署に正式に配属されることとなる。ケーシーは彼女の配属を祝うとともに彼女にプロポーズ、ドーソンもOKする。
幸せの絶頂にいるはずのドーソンだが彼女もまだシェイの事を吹っ切れずに急に泣き出してしまうがケーシーが慰める。
ドーソンとシルビーはシルビーの家の近所の現場に招集される。薬中がうろつく治安の悪い地域なのだが、それに似つかわしくないリッチな暮らしを送っていることを知り、ドーソンは彼女を訝しむ。
出動後、ドーソンは消防局に呼び出しを受け105分署への移動が却下されたことを知らされる。失意のドーソンだがウォレスは他の分署に移れるよう手を尽くそうとする。
セブライドはモリーズで大酒を喰らう。店にやってきたシルビーを見たセブライドは酔った勢いで、「彼女を雇ったことがシェイへのあてつけ」だと言わんばかりに振る舞う。ハーマンやオーチスが彼をなだめ家に帰らせる。
ミルズはニューハウスが突き止めた情報を元に父方の祖父・レオナルドの家を訪ねる。
ミルズの母親は、父方の家族が”人種の違い”を理由に結婚を反対し辛い思いをしたことを吐露、ミルズは母親の心痛に配慮せず行動したことを謝罪する。
翌朝、小隊はガス管は列の現場に急行するが救助の最中、ミルズはガスを吸い込み意識混濁に陥りかける。なんとか一命をとりとめたミルズ。
仕事を終えるとミルズのもとにレオナルドの孫(ミルズのはとこ?)がやってくるが、母親の話を聴いたミルズは先日とは態度を翻し「レオナルド・ミルズはくそくらえ」と罵る。
セブライドは連日、飲んだくれるがその姿を見かねたシカゴ警察のリンジーはセブライドを諭す。するとセブライドはシェイを失った喪失感を彼女に吐露し涙する。
第3話 「2人の機関員」(原題:Just Drive the Truck)
あらすじ&ネタバレ
ウォレスはドーソンを51分署の消防士に採用することを決める。
しかしそれは職場内結婚が禁じられている消防所において、ケーシーとドーソンが「結婚できない」ことを意味していた。ドーソンはその話を受け入れるが少なくとも1年は結婚できなくなることにドーソンは悩む。
ケーシーたちは現場に招集されるが、現場に向かう道中ウェルチ率いる消防車に追突されてしまい横転、マウチが重症を負う。ウェルチの隊にも重傷者がでる。セブライドたちが現場に駆けつけ救助にあたるが、救助中にミルズは意識が遠のき作業からはずされてしまう。
運転していたクルースは気が動転、事故の原因はクルースの信号無視だと疑われ警察の聴取をうけることになる。さらに道路の監視カメラ映像からはクルースが信号無視していたことが問題視される。消防現場に駆けつけるためには「信号を守ってはいられない」と反論するクルースだが彼に責任を取らせたい上層部はクルースを事故の原因として訴追するかまえを見せる。
ミルズは現場で起きた不審な症状から精密検査を受けるが、見つかっていなかった爆発事故の後遺症で「消防士としては働けない」と診断されてしまう。
人生の岐路に立たされたミルズは養護施設に入っていた祖父・レオナルドに会いにいく。母親からレオナルドの話を聴いていたミルズは彼への怒りを払拭できていなかったが、施設に面会にいくと以外にもレオナルドはミルズとの面会に感激してみせる。
ミルズは仕事を失ったことに気を落とすがニューハウスは「他に合う仕事がきっとある」とミルズを励ます。
ハーマンはモリーズの2号店を出店することになりマウチたちの提案でトラック販売を始めようと計画する。
しかし思うように車の調達が進まず行き詰まったところ、ニューハウスがツテをつかいバンを調達する。ニューハウスはそれを提供する代わりに自身もモリーズへの共同経営に参加したいと申し出る。
衝突事故で昏睡に陥ったウォレスの部下・モリーナの安否が危ぶまれるなか、モリーナが目覚め事故の真実を語る。
それによれば51分署に対抗心を抱いていたウェルチの指示でモリーナは無茶な運転をし事故を誘発した。その証言をもとにクルースの潔白が明らかとなる。胸をなでおろすクルース。
ケーシーは正式にドーソンを消防士と迎え入れることを消防本部に報告。それを聴いていたミルズはドーソンの代わりに救急隊に移ることを考え始める。。。
第4話 「不言実行」(原題:Apologies Are Dangerous)
あらすじ&ネタバレ
セブライドは酒を飲んだ帰りに列車のハイジャック現場に遭遇してしまう。
犯人をいなし通報するが、犯人には仲間がいたため追われるハメになってしまう。負傷者を連れて線路におりて逃げるセブライド。シェイに教えてもらった救急処置を駆使して負傷者を治療する。犯人たちに追いつかれてしまい絶体絶命の状態に陥るが、通報で駆けつけたシカゴ署のキム、ローマンたちによって救われる。
ドーソンは正式に消防士として51分署に配属され、消防士としての活路を断たれたミルズはドーソンの穴を埋めるべく救命士へ転職を果たす。ミルズはドーソンの代わりにシルビーとコンビを組むことになる。
51分署にはシルビーとの結婚を破談にした男性・ハリソンが謝罪しにやってくる。シルビーは救命士になったことも隠していたため驚くが、話をする間もないまま現場からの招集がかかる。
救出作業にかかる一同だが消防士としての初任務であるドーソンと、救命士として初任務であるミルズは共に不慣れで上手いこと作業が出来ず不甲斐ない思いをする。ドーソンは自分のミスを謝罪しようとするが、ハーマンは「不用意にミスを謝罪することはやめたほうがいい」と忠告する。
しかし自身の気が済まないドーソンはハーマンの言葉に耳を貸さずケーシーに謝罪の意を伝えてしまう。それをうけたケーシーも何も措置をとらないわけにはいかず、チーム一丸で追加訓練をおこなうことになってしまう。一同ため息。
セブライドはウォレスから地下鉄での件を一喝される。救助したことは立派な行為だったが捨て身で命を投げ売るような行為をしたことに、彼がシェイの件を未だに引きずっていることを感じ取ったのだ。セブライドは周りの者達から気にかけてもらうのだが、その思いとは裏腹に自分の中の殻に閉じこもっていってしまう。
モリーズ2号店の準備を進めていたハーマンたちだが、用意していたバンは消防局からの営業許可がおりず、更なる設備投資を求められることになってしまう。
ハーマンは消防局の本部に自分を嫌っている人間がいるため、営業の妨害を受けているのだと察する。贈答品を持って件の人物に謝罪に伺うがその甲斐もむなしく贈答品を突き返されてしまうハーマン。
ハリソンはシルビーとの復縁を望むが、シルビーには救命士としての生活を捨てる気はなかった。
明くる日、火災現場に招集された一行だが付近の消火栓がことごとく壊され消火作業が難航する。ドーソンは機転を利かせ付近の建物の水道から水を確保することに成功。
シルビーは救助された子供が現場で命を落とすところに遭遇しすっかり気を落としてしまう。
ケーシーは殻に閉じこもったセブライドをはげまし、ミルズも気を落としたシルビーを叱咤する。
セブライドのもとには地下鉄事件で命を救った負傷者が礼に訪れ、セブライドと彼に救命の知識を授けたシェイに深く感謝する。その言葉を聞いたセブライドは何かを悟ったように深く頷くのだった。
第5話 「守りたいもの」(原題:The Nuclear Option)
あらすじ&ネタバレ
ケーシーの元には姪のヴァイオレットが訪ねてくる。彼女は顔にアザをつくりながらも詳しくは語らず、ケーシーに転校の手続きの書類にサインするよう求める。何の知らせも受けていなかったケーシーは面食らってしまう。
ケーシーはヴァイオレットのことを危惧し姉・クリスティーのもとを訪れるが彼女は何も語ろうとはせずケーシーは訝しむ。不審に思ったケーシーは夫であるジムに相談に向かうがそこで姉夫婦が離婚したこと、ジムには新たに女が居ることを知り憤慨する。
ケーシーは姉夫婦の件を個人的に調査しようと、シカゴ署のアダム・ルゼック(スピンオフ「シカゴ P.D.」の登場人物)に相談を持ちかける。
ルゼックの調べではどうやらジムは秘書と不倫し、クリスティーと別れることを予期し資産をあちこちに隠し、さらに会社の名義も秘書のものに書き換えていた。離婚に至ってもクリスティーには一銭も入らないように画策していたのだ。。。
ドーソンは候補生として仕事をこなしていたが、ケーシーが彼女を特別扱いするかのような態度が目立つようになりハーマンたちから寒々しい視線を送られるようになってしまう。
ハーマンはドーソンの特別扱いを報告し対処を求めるが、ウォレスはドーソンの存在がシェイを亡くした51分署の再起に貢献したとしてお咎めをしないことを伝える。
ハーマンは「ケーシーの下で特別扱いをされている限りドーソンが正当に評価されることはない」と警告、そのうえでドーソンはハーマンとペアを組み評価を挽回しようとする。
シルビーは元婚約者・ハリソンに復縁をせまられ、彼女は断りきれずに悩んでいた。
ミルズとシルビーは街で拘束された半裸の薬中男の搬送に向かうが男が大暴れしシルビーは薬で男を眠らせる。シルビーが仕事を終えて家に帰ると扉が壊され家は荒らされ邦題、さらに押し入った強盗の男と鉢合わせしてしまったシルビーはバットで強盗を追い出した。
ハリソンは彼女が酷いめにあったことを心配しつつもコレで彼女が地元に帰ることを承諾するだろうとどこか嬉しそう。しかしシルビーはそんなハリソンの態度に腹を立て復縁を拒絶する。
セブライドは依然自暴自棄な生活を改めておらず、仕事に大酒を煽る生活を続けていた。署員たちにも飲みの誘いを断られるようになってしまったセブライドはついに署の秘書・コニーを飲みに誘うようになる。
51分署はビルのエレベーターに閉じ込められた人達を救助に向かう。
狭いエレベーターをこじ開けてハーマンが中に救出に向かうのだが、彼がエレベーターに乗り込むと同時にエレベーターは下階へと急降下してしまう。セブライドの機転でなんとか救助を成功させるに至る。
ケーシーはジムの不倫をクリスティーに明かし、姉無念を晴らすために動き出す。ジムと秘書のケリーに宣戦布告し彼らの悪策を暴こうと意気込む。
第6話 「危険な駆け引き」(原題:Madmen and Fools)
あらすじ&ネタバレ
ケーシーは姉の夫・ジムが浮気の末に離婚を考え、資産を不正に隠そうとしていることに激怒。裁判も辞さないか前だがジムはそれに備えて証拠の隠蔽を万全に整えていた。
ケーシーとニューハウスの紹介で優秀な離婚弁護士をつけるようとするが、母親は裁判は起こさず示談に従おうと考えていた。しかし娘のバイオレットが両親の離婚で苦しんでいることに心を傷めたケーシーは、黙って示談を受け入れることなどできなかった。
51分署は子供の救助任務に招集されるのだが、現場でドーソンはハーマンに付き従うように指示され、ろくな作業もさせてもらえず不満をためる。
子供は無事救助され病院に搬送されるのだが、母親による虐待容疑がかけられ、母子は引き離されてしまう。
途方に暮れた母親は51分署にやってきて「虐待などしていない」と訴え、承認になってくれるように依頼する。同情したシルヴィーは親身に話を聞こうとするが、セブライドは母親の言葉を遮るように「俺達の仕事は終わりました」と告げ、母親を追い返してしまう。
シルヴィーはセブライドの態度に疑問を感じ彼の言動を問いただす。すると彼はシェイが現場で出会った男に関わった(自殺の現場をみせられた)がゆえに後々まで苦しんだことを語り、それ異常かかわらないように諭す。しかしシルヴィーは助けを求めている人を頬っておくべきじゃない、とセブライドを説得し返すのだった。
シルヴィーとセブライドは件の母親の元を訪れ、事情を聴く。
母親が過去に酒に溺れたこと、しかし今は禁酒しまともな暮らしを送っていることを確認するふたり。母親は貧乏ながらも必死に息子を育てているようだった。その様子を確認したふたりは母親を助けることを決意する。
シルヴィーとセブライドは福祉局にかけあい虐待容疑が間違いだと訴える、ふたりの尽力の甲斐あって母親の虐待容疑は晴れ、親子はふたたび一緒に暮らせるようになる。
ニューハウスはケーシーのために情報をかきあつめ、ジムの浮気相手が過去に結婚詐欺で逮捕状が出ていることを突き止める。
ケーシーはその事実をジムにつきつける。ケーシーが通報すれば彼女は逮捕され、資産隠しのために彼女の名義にしていた資産は全て消えてしまう。そう警告したケーシーは「バイオレットのために正しいことをしろ」と諭す。
ケーシーの脅しのおかげでジムは資産の取り上げを考え直し、姉クリスティーとバイオレットにも平穏が訪れる。
ニューハウスは「いいバイトがある」とミルズを誘い、郊外で「故障者を見ているフリ」をさせる。言われるがままに車の近くで待機していたミルズだが突如フロントガラスに発砲を受ける。
驚くミルズ、次いでニューハウスは犬を抱きかかえて戻ってきて車を出すように急かす。ニューハウスの後ろからは猟銃を持った男が追ってきていた。
命からがら逃げ出したふたり。ニューハウスは「離婚相手から犬を取り戻したがっている女性」の依頼を受け離婚相手から愛犬を取り戻しに言ったのだ。理由がわかりほっとするミルズ。
いっぽう依然、仕事後は奔放に暮らすようになっていたセブライドは仕事終わりにラスベガスに遊びに行くが、そこで魅力的な女性ブリタニー・ベーカーと出会う。